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 日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.14 
スローファッションブランドにおける顧客との長期的関係構築に関する研究
ファッションによる地域活性化の成功パターンとは?
施 偉航(SHI WEIHANG)
文化ファッション大学院大学修士2年
発行 :
分類:一般報告
報告要旨 :
ファッションの世界では流行の喪失、大量生産・大量廃棄が常態化して環境問題などの新たな課題も生み出し、地域に根差したものづくりの価値や魅力が失われつつある。こうした状況の中で、地域資源を活かすスローファッションの意義が改めて注目されている。特に、ファッションを通じて地域外の人々との接点を生み出すことは、地方における「関係人口」の創出につながり、持続的な地域活性化の可能性を拓くと考えられる。本研究では、福岡県久留米市の地域資源である久留米絣に焦点を当て,地域文化発信型ブランド「うなぎの寝床」と歴史ある織元「坂田織物」を対象に現地訪問とインタビューを行った。うなぎの寝床は、ストーリーテリングを通じて産地の歴史を発信し、久留米絣を現代の生活に結びつけることで顧客との関係を深化させていた。坂田織物はBtoBを中心に、高度な技術や美意識を企業間で共有し,織物文化の維持と発展を支えていた。両社は立場は異なるが、地域文化の継承と発信を担い、来訪促進や情報発信を通じて関係人口の創出に寄与しており、スローファッションが地域資源活用と顧客関係構築の両面で持続可能な社会に貢献する可能性を示している。
キーワード : スローファッション 文脈的価値 コミュニティ・マーケティング 地域資源 価値共創


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