|
ポスターセッションの報告要旨の |
| 日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.14 |
| ロングセラーチョコレート菓子におけるZ世代のロイヤリティ形成要因 |
| 山下 杏莉 東京工科大学 メディア学部 学生 |
| 佐藤 徳紀 ベネッセ教育総合研究所 研究員 |
| 森川 美幸 東京工科大学 メディア学部 准教授 |
| 発行 : |
| 分類:一般報告 |
| 報告要旨 : 日本のチョコレート市場では,ロングセラー商品がZ世代を含む幅広い世代から支持を得ている。トレンドに敏感なはずのZ世代がなぜ定番商品を選ぶのか。本研究はその背景にある若者の意識と,購買意思決定の判断基準の解明を目的とする。プレ調査ではZ世代36名への質問紙調査を通じ,ロングセラー商品を「定番」と認識し,高いロイヤリティを持つことが判明した。その背景には「幼い頃から慣れ親しんだ安心感」「変わらない品質への信頼」「日常的利便性」といった情緒的・実用的な価値が見られた。さらに,ロングセラー商品には「ハズレがない」という意識を持ち,安定志向やリスク回避などの消費行動が見られることが示唆された。本研究はこれらの知見と先行研究の購買動機モデルを統合し,チョコレート菓子における購買動機とZ世代特有の消費特性を網羅する,計6因子の包括的枠組みを構築する。それをもとに,Z世代100名を対象とした量的調査を実施し,因子ごとのロイヤリティ形成への影響を分析する。本研究の知見は,新ブランドのロングセラー化への示唆,および菓子メーカーに対する,Z世代の嗜好に合わせた製品開発・マーケティング戦略への貢献が期待される。 |
| キーワード : 嗜好品 消費特性 購買動機 若年層マーケティング 長寿ブランド |
>一覧

