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ポスターセッションの報告要旨の |
| 日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.14 |
| CSR活動のメリットが消費者に与える影響 |
| 樋口 心惟 大分大学 経済学部 学生 |
| 花田 晴大 近畿大学 産業理工学部 学生 |
| 崎岡 蓮 同上 |
| 発行 : |
| 分類:U24ポスターセッション |
| 報告要旨 : 本研究は,企業の社会的責任(Corporate Social Responsibility, 以下 CSR)活動において,消費者にとっての利得(以下,CSRメリット)を訴求した場合の影響を検証した。具体的には,CSRメリットの提示がブランド評価(ここには消費者の支払意思額〔Willingness to Pay,以下WTP〕も含まれる)に与える影響を分析した。 被験者は30代から40代の男女から募集し,218名(女性:114名,男性:104名)が参加した。 分析の結果,CSRメリットは社会貢献イメージに対して弱い負の影響を及ぼす一方で,社会貢献イメージはブランド態度に強い正の影響を与えることが明らかとなった。ただし,CSRメリットがブランド態度やWTPに直接的な影響を及ぼすことは確認されなかった。 本研究の社会的意義として,企業がCSR活動を通じて消費者メリットを訴求する際には,その伝え方が極めて重要であることが示された。特に,CSRメリットの伝達方法によっては,企業の社会貢献イメージを損ない,ひいてはブランド評価や消費者のWTPに悪影響を及ぼす可能性があることが示唆された。 |
| キーワード : 社会的責任(CSR)活動 支払意思額 (WTP) 社会貢献イメージ ブランド態度 消費者メリット知覚 |
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