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 日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.14 
インバウンド観光に対する日本のアニメ作品の影響調査
台湾における143名へのアンケート調査とAISASモデルを通じて
大中 一輝
九州大学 芸術工学専攻 修士課程
林 煜善
台北科技大学 メディアセンター 講師
冬野 美晴
九州大学 芸術工学研究院 准教授
発行 :
分類:一般報告
報告要旨 :
近年インバウンド観光が振興する中で, 日本のアニメ作品は訪日観光動機の一因となっている。先行研究ではSNSやリスク分析を扱い旅行者への影響が示されているが(Shadaan, 2024; Ito et al., 2017), 観光行動を横断的に扱う研究やShare行動の実態調査は未だ少ない。本稿では, アニメをインバウンド観光資源として活用する際の課題抽出を目的に, 消費者行動モデル「AISAS(Attention–Interest–Search–Action–Share)」(Dentsu, 2004)に基づき, 観光客数や文化的親和性の観点から台湾を対象として, アニメが訪日行動においてどの程度の影響を及ぼしているかを分析した。台湾の学生143名にアンケートを実施し, アニメ視聴経験や頻度, 訪日経験, 日本への関心の理由等を通してデータを収集した。分析の対象はAISASのうち「Share」を除いた4フェーズであり, アニメがどのフェーズまで影響を及ぼしているかを分析した。分析の結果, アニメは特に「Search」段階まで影響を及ぼす一方で, 「Action」への影響は相対的に低く, アニメが訪日行動に直接結びつくには課題があることがわかった。今後はSNSの投稿を用いた「Share」の分析を予定しており, AISASの総合的検討を目指す。
キーワード : インバウンド観光 アニメーション コンテンツツーリズム 台湾


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