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ポスターセッションの報告要旨の |
| 日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.14 |
| プラットフォーム競争下におけるフードデリバリー浸透率と実店舗パフォーマンス:逆U字型関係の検討 |
| LIU TIANQI 千葉工業大学大学院 修士課程 |
| 吉野 誠宏 千葉工業大学 学士課程 |
| 新谷 幸弘 千葉工業大学 未来変革科学部 教授 |
| 発行 : |
| 分類:一般報告 |
| 報告要旨 : 近年,中国ではフードデリバリーとネットショッピングが加速度的に拡大し,多くの都市で商業施設や飲食店の来客が鈍化し,店舗数の純減が見られるようになっている。2025年初頭には大手ECがデリバリーに参入しており,期間限定の手数料免除や補助で加盟店を募った結果,プラットフォーム間の競争が一段と激化している。こうした環境は,オンラインの浸透とオフラインの実店舗パフォーマンスの関係を観察する上で格好の現場となっている。本研究は,フードデリバリー(到宅型:オンライン)と店舗利用(堂食型:来店)に焦点を当て,低〜中程度の浸透段階では両者が共存して相乗効果をもたらし得る一方,浸透がさらに高まると置換効果が強まり実店舗の指標が弱含むという,いわば「先に上がって後に下がる」逆U字型の傾向が現れるという命題を提示し,その可能性を検証する。オンライン強度と実店舗の指標を比較し,逆U字型の有無を議論するとともに,これらの分析結果は日本社会にも示唆を与える可能性がある。 |
| キーワード : オンライン浸透率 O2O戦略 逆U字型関係 |
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