ポスターセッション

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 日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.14 
事業者視点からみたキャッシュレス決済導入要因
大規模個票データに基づく中小企業に関する実証研究
家森 理彩子
神戸大学 経営学研究科 博士課程前期課程
発行 :
分類:U24ポスターセッション
報告要旨 :
マーケティング研究において,決済方法の選択は重要な研究分野であるが,キャッシュレス決済の選択に関する先行研究の多くは,消費者が利用する理由に焦点を当てており,事業者がキャッシュレス決済を導入する要因に関心を持つ研究は限られている。そこで,本研究では,大同生命が実施している中小企業経営者に対するアンケート調査の個票を利用して,この研究ギャップを埋めることにした。利用したのは,2021年6月調査(回答者10392名)と2025年1月調査(同6996名)である。キャッシュレス決済の導入の有無を被説明変数として,ロジスティック回帰分析を行った。その結果,大規模企業ほど導入傾向をもつという点や,宿泊・飲食サービス業で多いなど業種による違いが見られる点では先行研究と一致した。一方,これまでの先行研究では分析されていなかったが,先行き見込みが良好である企業ほど,キャッシュレス決済の導入に積極的であるという新事実を見いだした。つまり,楽観性が決済分野でも新規投資を促している。さらに,2021年調査と2025年調査は質的にほぼ同じであり,制度的環境が変化しても,事業者の導入要因は一貫していることを確認できた。
キーワード : キャッシュレス決済 中小企業 事業者視点 決済手段 実証研究


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