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ポスターセッションの報告要旨の |
| 日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.14 |
| 若者は本当に緑茶の味が苦手なのか? |
| ―八女茶とペットボトル緑茶飲料の比較― |
| 伊達 七美 近畿大学産業理工学部 学生 |
| 後藤 駿志朗 同上 |
| 村田 太陽 同上 |
| 山中 悠叶 同上 |
| 発行 : |
| 分類:U24ポスターセッション |
| 報告要旨 : 近年,日本人の緑茶離れが叫ばれており,茶葉を淹れて飲用する緑茶の消費量はペットボトルや缶に充填された緑茶飲料を大きく下回っている。特に若年世代では,苦味や渋みに対する苦手意識も緑茶を忌避する一因になっていると考えられている。そこで本研究では大学生を対象に,緑茶およびペットボトル緑茶飲料の嗜好を実証的に比較検討した。調査対象者には市販のペットボトル緑茶飲料3種類と八女茶(福岡県八女市)の袋茶1種類からなる計4サンプルを銘柄を伏せた状態で提示し,味の好ましさによって順位づけをしてもらった。その後,それぞれのサンプルがペットボトル緑茶飲料あるいは八女茶のいずれであると思うかを推測してもらった。その結果,八女茶に対しては好ましさ1位の回答割合が最も高かった一方で,参加者自身が八女茶だと推測したサンプルへの順位づけは4位の回答割合が最も高かった。つまり,大学生は八女茶の本格的な味わいを好んでいたにもかかわらず,最も好きでなかったサンプルこそが八女茶であると誤って推測していたことがわかり,ペットボトルではない緑茶への否定的な先入観が存在している可能性が示唆された。 |
| キーワード : 緑茶 八女茶 若者 嗜好 先入観 |
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