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ポスターセッションの報告要旨の |
| 日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.14 |
| パーソナライゼーションがウェアラブルデバイスの継続使用意図に与える影響 |
| コントロール感の負の役割に着目して |
| 須賀 涼太 京都産業大学 経営学部 助教 |
| 下坂 光 大阪商業大学 |
| 渡邊 久晃 尾道市立大学 |
| 発行 : |
| 分類:一般報告 |
| 報告要旨 : 消費者にとって利便性を高めるはずのパーソナライゼーションが,逆機能としてプライバシー懸念・侵入感・自由の侵害を引き起こすというパラドクス問題が存在する。本研究は,このパーソナライゼーション・パラドクスに対峙し,ウェアラブル・デバイスの継続使用意図に,消費者のコントロール感がどのように影響するかを明らかにする。研究方法として,オンラインでの2つの消費者実験を行った。分析結果より,コントロール感は、知覚有用性を媒介して,継続使用意図にポジティブな影響を与えるという点,一方で,パーソナライゼーションの要素である通知内容の具体性がコントロール感に与える影響は,コントロール欲求が低い場合に負に調整されることを明らかにした。すなわち,ウェアラブル・デバイスのユーザーによっては,通知内容の具体性は,コントロール感を喪失させるため,継続使用意図を低下させることを示した。パーソナライゼーション・パラドックスに焦点を向ける既存研究に新たなパラドクスの視点を提示した点,ウェアラブル・デバイスにおいて,継続使用の規定因である知覚有用性にコントロール感が重要な影響を与えることを示した点で理論的貢献がある。 |
| キーワード : パーソナライゼーション コントロール感 継続使用意図 ウェアラブルデバイス |
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