ポスターセッション

ポスターセッションの報告要旨の
閲覧が可能です。

 

 日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.14 
個人知の深化と創造性の向上について
“大好きをつなぐ生き方”からの解題
青木 慶
甲南大学マネジメント創造学部 教授
発行 :
分類:一般報告
報告要旨 :
本研究の目的は,個人知の深化と創造性の向上プロセスを明らかにすることである. 近年,AIの進展は創造性の領域にも急速に波及しており,人間とAIの協働が単独作業を上回る創造的成果を生み出すことが示唆されている(Dellermann et al., 2021). AIはデータに基づくパターン認識や最適化に強みを持つ一方,人間は新たな課題を発見し,異質な知識を結合して新しい価値を創出することに長けている. 一方で,個人レベルで人間の創造性がどのように発現し深化するのかについては十分に解明されていない.
本研究では,創造性を「新規性と有用性を兼ね備えたアイデアの創出」(Mumford, 2003)と定義し,国内外で高い評価を受ける創造的実践者(パティシエ,職人,料理人など)を対象にインタビュー調査を行った(n=7). 得られたデータをGTAで分析した結果,知識の深化過程において,自然造形や人間の営みに対する深い洞察を媒介とし, 創造性が持続的に高まるプロセスが導出された. 本研究は,創造的実践者の知見を通じて,創造性向上の具体的なメカニズムを理論的に示すとともに,創造性研究の枠組みを拡張する可能性を提示する.

キーワード : 創造性 知識の深化 創造的実践者


>一覧
 
Join us

会員情報変更や、領収書発行などが可能。

若手応援割
U24会費無料 &
U29会費半額
member