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ポスターセッションの報告要旨の |
| 日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.14 |
| マーケティングにおけるブランド・エクスペリエンスとブランド・ロイヤルティの関係 |
| ブランド・コミュニティ同一化の媒介的役割 |
| 欧陽 匡正 千葉工業大学大学院 修士課程 |
| 岡野 和史 千葉工業大学 |
| 新谷 幸弘 千葉工業大学 未来変革科学部 教授 |
| 発行 : |
| 分類:一般報告 |
| 報告要旨 : 本研究の目的は、ハーレーダビッドソン(HD)を事例に日中における国民文化の違いがブランド・コミュニティ(VC)同一化を通じてブランド・ロイヤルティ(VR)にどのような影響を及ぼすのかを明らかにすることである。日本および中国に居住するHDユーザーであり、オンラインおよび対面形式による質問紙調査を実施した。設問は31項目で構成し、Likert尺度(10段階)により測定した。調査の結果、中国HDユーザーは仲間との共有体験やグループ活動を重視し、コミュニティへの帰属意識が高い傾向が示された。日本HDユーザーは個人志向が比較的強く、全体としてバランス型の傾向がみられた。両国ユーザーともにVC同一化は再購入意向および推奨意欲と有意に関連していたが、その効果は中国においてより強く表れた。さらに、文化次元の分析から、長期志向の高い群ではブランド忠誠との結びつきが強いことが確認された。更に、スケジューリングの指標では中国が柔軟型、日本が厳密型に近く、この違いがコミュニティ活動への関与度に影響を及ぼした。以上の結果は、ブランド戦略を設計する際に文化的背景を考慮する必要性を示唆している。 |
| キーワード : ブランド・エクスペリエンス ブランド・ロイヤルティ ブランド・コミュニティー 同一化 |
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