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ポスターセッションの報告要旨の |
| 日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.14 |
| 「お客様の声から生まれた製品」は、効果的か? |
| ーブランドタイプと制御焦点に着目してー |
| 吉田 真唯 慶應義塾大学 商学部 学生 |
| 三浦 美乃 同上 |
| 間宮 涼平 同上 |
| 中島 大成 同上 |
| 小川 稜太 同上 |
| 鈴木 帆乃佳 同上 |
| 髙良 真央 同上 |
| 髙品 咲紀子 同上 |
| 山田 康平 同上 |
| 発行 : |
| 分類:U24ポスターセッション |
| 報告要旨 : 既存研究は, 大衆ブランドの広告では, ユーザー発案情報の呈示が製品選択を促進し, 高級ブランドの広告では, 企業発案情報の呈示が製品選択を促進すると主張してきた。しかし, 既存研究が考慮した調整変数は, ブランドタイプのみとなっており, ユーザーまたは企業による発案者効果が消失する境界条件を十分に解明できているとは言えない。本研究は, 広告メッセージの制御焦点の調整効果を探究する。 実験の結果, 大衆ブランドの広告において, ユーザー発案情報の呈示は, 予防焦点型の広告メッセージの場合, 購買意図を抑制することが示された。また, 高級ブランドの広告において, 企業発案情報の呈示は, 促進焦点型の広告メッセージの場合, 購買意図を抑制することが示された。 本研究の学術的貢献は, 制御焦点理論を用いることで, ユーザーまたは企業による発案者効果が消失する境界条件を解明したことである。また, 本研究の実務的貢献は, 企業が広告を打ち出す際に, 自社ブランドの特性に応じて, 製品発案者(企業vs.ユーザー)と広告メッセージの制御焦点(促進焦点型vs.予防焦点型)を選択することで, 自社製品の選択を促すことができると示唆したことである。 |
| キーワード : 発案者効果 広告メッセージ 高級ブランド 大衆ブランド ユーザー・イノベーション |
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