ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.14 |
優れたマーケターになるには?質的データ分析から導くアイデア創出スキルとコンピテンシー |
梶原 美里 日清オイリオグループ株式会社 |
下村 菜南子 株式会社良品計画 |
原田 大一 サミット株式会社 |
蔵部 大輔 アイシア株式会社 |
西川 英彦 法政大学経営学部 教授 |
発行 : |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 優れたマーケターは企業成長に不可欠で,その需要も高まっている。しかしマーケティングスキルに関する先行研究の多くは「アイデア実現」に焦点が当てられ,源泉となる「アイデア創出」は十分に解明されていない。本研究は優れたマーケターの「アイデア創出」における共通のスキルやコンピテンシーを明らかにすることを目的とする。分析の枠組みとしてDyer et al.(2008)が提唱するイノベーターに共通する5つのスキル(観察力・人脈力・実験力・質問力・関連づける力)を援用し,これらがマーケターに適用可能か,また固有のスキルやコンピテンシーが存在するかをリサーチクエスチョンとした。 日本の優良企業12社のマーケター15名に半構造化インタビューを行い質的データ分析をした結果,5つの共通スキルはマーケターに適用可能で,後天的に習得できることが示唆された。さらに共通コンピテンシーとして「現状に挑戦する探究心」を確認するとともに,本研究独自の発見としてマーケター固有の「人や物事への興味関心」を明らかにした。本知見は企業が優れたマーケターを採用・育成する上で重視すべきスキルとコンピテンシーを提示し,マーケティング活動の向上に資する。 |
キーワード : 半構造化インタビュー NVivo イノベーションのDNA 後天的スキル 人材育成 |
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