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ポスターセッションの報告要旨の |
| 日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.14 |
| コンセプトテストにおける情報の抽象度が評価者の懸念に与える影響 |
| 石塚 慶 千葉工業大学院 先進工学研究科 修士課程 |
| 発行 : |
| 分類:U24ポスターセッション |
| 報告要旨 : 本研究はサービス開発初期のコンセプトテストにおいて,提示する情報の抽象度が利用者の懸念にどのような影響を与えるかを明らかにすることを目的とする。5人チームで習慣化を継続するアプリ「みんチャレ」を題材に,抽象情報(コンセプトレベルのアイデア)と具体情報(公式LPなど)の2段階で情報提示とインタビューを行い,発話をM-GTAで分析した。抽象段階では「継続できそうか」「他者と関わることが不安」といった根源的な懸念が中心であった。具体段階では「生活習慣とのバランスは取れるか」「他者の頑張りを見て落ち込まないか」といった利用シーンに基づく具体的懸念が発話された。特に具体情報での発話は現状のアプリで懸念を軽減する設計がされており,「みんチャレ」の長期運用と関連している可能性がある。また,懸念は知覚リスク理論に位置付けられ,okitsu(2023)の評価の心理モデルにおける「期待・不安→妥協・詳細情報の希求・利用意欲」という思考プロセスの一部とも重なることがわかった。本研究では得られた懸念を基に懸念尺度の整備を進め,今後の定量的検証につなげていく。 |
| キーワード : コンセプトテスト 利用者懸念 知覚リスク |
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