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ポスターセッションの報告要旨の |
| 日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.14 |
| DAOを活用した地域ブランド創出:富山県認定「寿司といえば富山DAO」による関係人口創出とブランド構築 |
| 末次 祥太郎 Web3 Times合同会社 代表 |
| 発行 : |
| 分類:一般報告 |
| 報告要旨 : 本研究は、地方創生におけるブランドマーケティングの新たなアプローチとして、自律分散型組織(DAO)の活用を提案する。従来の地域マーケティングが抱える情報発信の一方性や関与度の低さといった課題に対し、本研究の対象である富山県認定「寿司といえば富山DAO」は、参加者が主体的に活動するコミュニティモデルを構築し、持続的な関係人口の創出とブランド価値の向上に貢献している。運営開始約1年で約300名の参加者を集め、2025年3月に実施したアンケートによると約90%の参加者が富山関連の具体的なアクション(旅行、特産品購入など)に繋がっていると回答している。また、DAO主体でのSNS発信は総インプレッション600万を達成し、フォロワーの95%が富山に興味を持つきっかけとなった。これは、従来のインフルエンサー活用事業と比較して、より深いエンゲージメントと強い行動変容を促すことを示唆する。本発表では、DAO内の活動内容、インセンティブ設計、そして得られた定量的な成果を報告するとともに、地域マーケティングにおけるDAO活用の可能性と、参加者の主体性を引き出すコミュニティマネジメントの重要性を考察する。 |
| キーワード : DAO オンラインコミュニティ 地方創生 富山 地域活性化 |
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