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ポスターセッションの報告要旨の |
| 日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.14 |
| 「全力投球の美学」を越えて |
| アスリートのキャリア自律を支援する実践的研究 |
| 今岡 愼太郎 立命館大学大学院経営管理研究科MBA課程 |
| 発行 : |
| 分類:一般報告 |
| 報告要旨 : 「引退」を起点とする従来のセカンドキャリア支援では,選手のキャリア不安という根源的な課題は解決できない。本研究が目指すのは,現役中から競技と並行して将来を設計するデュアルキャリアの実現であり,選手のキャリア自律を支援する実践的研究である。 若手選手の挑戦を阻む要因として育成年代から「プロになること」がゴールとされ,キャリア教育が不足している現状がある。また,引退後の生活設計に対する支援の乏しさがある。 プロサッカー界には競技への専念を美徳とし,デュアルキャリアの実践を「逃げ」と見なす「全力投球の美学」が根強い。これらの文化的障壁が選手を準備不足のまま場当たり的なセカンドキャリアへと追い込んでいる。インタビュー調査から,この心理的抵抗感の存在を明らかにし,今後は定量調査で検証する。 本研究は単なる引退後の求人紹介ではなくAIを活用した「移籍支援」と「キャリア機会開拓」を統合したプラットフォームを構築し,現役中から始まるデュアルキャリアを支えることで,スポーツ業界全体の持続可能性と人材流動性の向上に貢献する事業構想を目指して展開していく。 |
| キーワード : デュアルキャリア キャリアトランジション アスリートのキャリア形成 セカンドキャリア支援 |
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