|
ポスターセッションの報告要旨の |
| 日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.14 |
| 知覚リスクはボディブローのように遅れて効いてくるのか? |
| サブスクリプションサービスを対象とした低頻度利用と継続利用意図のパラドクスから |
| 長谷川 陽一 法政大学大学院 経営学研究科 修士課程 |
| 発行 : |
| 分類:U24ポスターセッション |
| 報告要旨 : 本研究の目的は,サブスクリプションサービスを対象として,継続利用意図に至るまでの消費者の情報処理プロセスや知覚リスク(Bauer, 1960; Cunningham, 1967)の形成過程,ならびに知覚リスクにラグ(遅延効果)が発生するかを明らかにすることである。特に,利用頻度が低いにもかかわらず契約を継続するという非合理的な消費者行動に焦点を当てる。従来から消費者行動は,モノの購買やサービスの利用を含め,様々な状況的要因による制約に規定されることが指摘されてきた(Ajzen, 1991)。しかし,このような制約は認知されているものの,消費者のリスク認知プロセスは十分に解明されているとは言い難い。本研究では,状況的関与の条件下では知覚リスクが遅れて顕在化するという仮説を提示する。事前の定性調査(半構造化インタビュー)の結果,状況的関与がユビキタス性や参与集団からの影響によって生じ,その状況的関与がリスク認知を希薄化させることが確認された。今後は,この知見を踏まえて事前の定量調査を行い,本調査(定量調査)へと発展させる予定である。 |
| キーワード : 知覚リスク 状況的関与 確認 継続利用意図 精緻化見込みモデル |
>一覧

