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ポスターセッションの報告要旨の |
| 日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.14 |
| 高速バスチケットにおけるダイナミック・プライシングの消費者受容性について |
| 辻 理絵子 三井物産戦略研究所 シニアマネージャー |
| 澤野 健史 同上 |
| 齋藤 翼 三井物産 |
| 鶴山 和人 同上 |
| 星野 遼太 ダイナミックプラス |
| 石岡 晃 同上 |
| 発行 : |
| 分類:一般報告 |
| 報告要旨 : 近年,スポーツ観戦チケットやホテルの部屋代金等の余暇活動に関わる領域において,需要に応じて価格を変動させるダイナミック・プライシングの導入が増加している。ダイナミック・プライシングは事業の収益を改善することが見込まれるため,経営が難しい事業の継続に貢献する可能性がある。一方,同じ製品やサービスに対して顧客ごとに異なる価格が提示されるケースも多く価格決定の過程が消費者に明示されないため,顧客の不信感を招きやすいとの報告もあり(Suzuki,2020),顧客離れを危惧する事業者は導入に踏み切ることが難しい。そこで本研究では,ダイナミック・プライシングの導入が検討され始めている高速バスのチケットにおいて,顧客の認知や納得感を生む要因,価格変動の許容幅などを,1,079名を対象にしたアンケート調査の結果から分析した。結果として,ダイナミック・プライシングについての認知度は高くない一方,認知がある消費者は許容する傾向が高いこと,大型連休などのシーズンが理由であれば許容しやすいこと,元値の3割前後の変動であれば購入意欲への影響がほぼないことなどが示唆された。 |
| キーワード : ダイナミック・プライシング 高速バス 価格変動 消費者受容性 収益最大化 |
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