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ポスターセッションの報告要旨の |
| 日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.14 |
| 「ブランドの世界観」の変遷 |
| 新聞記事のテキストマイニングによる分析 |
| 津村 将章 神奈川大学 経営学部 准教授 |
| 深澤 幸村 法政大学大学院 博士後期課程 |
| 星野 卓也 城西国際大学 メディア学部 准教授 |
| 新倉 貴士 法政大学 経営学部 教授 |
| 発行 : |
| 分類:一般報告 |
| 報告要旨 : 本研究では,産経新聞の記事(1996年~2025年7月,157件)を対象に,「ブランドの世界観」という概念がどのように論じられてきたかをテキストマイニングにより分析を行う。頻出語分析の結果,「日本」「世界」「デザイン」「商品」が上位を占めた。これはブランドの世界観が,日本の文化を世界に発信するマクロレベルの文脈と,具体的な商品開発やデザインといったミクロレベルのマーケティング活動という,複数のレイヤーで論じられていることを示唆している。さらに,対応分析による時系列分析の結果,旅行や生活文化を中心とした概念から,ブランドの世界観という言葉は商業化へと進展・変化し,店舗空間から企業全体,そして都市計画レベルまで概念が拡張されるとともに,実務レベルでの当該用語の定着が確認された。本研究では,ブランドの世界観を「ブランドが設定する統一的な意味世界」,「空間・文化・体験の総合的な枠組み」とし,この概念が日本のマーケティング実践において定着し,その適用範囲を広げてきた概念であることを実証的に示した。 |
| キーワード : 世界観 ブランド テキストマイニング |
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