ポスターセッション

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 日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.14 
祭りを通じた観光活性化における魅力要因と再訪意向の関係性分析
中田 優希
東京理科大学院創域理工学研究科修士課程
尾上 正太郎
東京理科大学大学 創域理工学部学生
東原結翔
同上
発行 :
分類:U24ポスターセッション
報告要旨 :
本研究の目的は,祭りを訪れた観光客が知覚する地域の魅力構造を実証的に解明し,その魅力要因が再訪意向にいかなる影響を及ぼすかを定量的に検証することである。祭りを起点とした観光振興において,いかにして地域そのものへのロイヤルティを形成させるかが実践的な課題となっている。この問いに対し,祭り訪問経験者520名を対象としたインターネット調査を実施した。地域の魅力に関する25項目について探索的因子分析(最尤法・プロマックス回転)を行った結果,モデル適合度は良好(TLI = .938, RMSEA = .082)であり,「地域イメージ・感性魅力」,「地域資源の充実度」,「観光環境の受容性」の3因子が抽出された。次に,これらの因子得点を説明変数,各種再訪意向を目的変数とする重回帰分析を実施した。その結果,「地域イメージ・感性魅力」因子が,すべての再訪意向に対し最も強く,統計的に有意な正の影響を持つことが一貫して示された。この結果は,有形の観光資源やインフラ以上に,地域の雰囲気やホスピタリティといった情緒的・感性的な経験価値が,観光客のデスティネーション・ロイヤルティ形成に決定的な役割を果たすことを示唆している。
キーワード : イベントツーリズム デスティネーション・ロイヤルティ 感性価値


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