ポスターセッションの報告要旨の |
日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.14 |
製造業におけるBtoBマーケティングオペレーションモデルの導入と適用 |
電子部品・樹脂製品・建築材料におけるグローバル標準マーケティングの標準化実践 |
森 理沙子 旭化成株式会社 デジタル共創本部 |
山﨑 篤史 旭化成株式会社 デジタル共創本部 |
鈴木 岳 旭化成株式会社 デジタル共創本部 |
発行 : |
分類:一般報告 |
報告要旨 : 本研究は、製造業における複数事業領域でのマーケティングオペレーションモデル(MOM)の導入と成果を報告する。背景には、グローバル市場での新規顧客獲得や認知度向上、デジタル施策の強化が求められる環境変化がある。導入対象は、電子部品、機能樹脂、建築材料の3領域であり、それぞれ異なる課題を抱えていた。電子部品では長期サイクルに伴うROI可視化の難しさが課題であったが、MOM導入により海外案件獲得数と利益は大幅に増加し、CAGR+50%を達成した。機能樹脂では海外市場開拓が十分に進んでいなかったが、顧客価値を整理したコンテンツ戦略と一貫した営業連携により成果を得た。建材では目的や効果測定を伴わない施策乱立や意思決定プロセスの不明確さが課題であったが、標準化した業務手順書(Playbook)を整備し、顧客関係管理(CRM)やマーケティングオートメーション(MA)などデジタル基盤を活用することで改善を図った。これによりROI可視化、社内連携強化、海外市場での成果を確認できた。今後は、AI活用による施策効率化、長期案件でのROI測定精度向上、複数領域間の知見共有を進め、製造業全体に適用可能な標準マーケティングモデルの確立を目指す。 |
キーワード : BtoBマーケティング マーケティングオペレーションモデル プロセス標準化 組織設計 ROI測定 |
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