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ポスターセッションの報告要旨の |
| 日本マーケティング学会 カンファレンス・プロシーディングス Vol.14 |
| オープン・イノベーションにおける創薬力の向上 |
| 冨田 健司 同志社大学 商学部 教授 |
| 中本 龍市 大阪公立大学 商学部 教授 |
| 舟津 昌平 東京大学大学院 経済学研究科 講師 |
| 発行 : |
| 分類:一般報告 |
| 報告要旨 : 日本は自動車や半導体などの分野で世界的な優位性を獲得してきたが、知識財の重要性が増すなかで、創薬は日本の重点産業の1つと位置づけられる。従来は低分子医薬品が主流であったが、近年はバイオ医薬品などモダリティが多様化し、各製薬企業の中央研究所から、アカデミアやスタートアップのシーズを取り込み製品化するオープン・イノベーションへと転換している。これにより、基礎研究や創薬シーズを担うアカデミアやスタートアップの重要性が高まる一方、資金不足が大きなボトルネックとなり、研究を次段階に進められない課題がある。また、産官学や多様なプレイヤーが連携する創薬エコシステム構築も不可欠である。しかし創薬は成功確率が低く、1つの成功事例を得るために多数の試みが必要であり、具体的な方策を示すことは難しい。そうしたなか、マーケティングの視点から、創薬エコシステムを有機的に機能させる方策を検討していく。日本「発」の創薬力向上に加え、海外シーズの導入など海外企業を呼び込み、日本を創薬の地とする日本「着」の視点を提起するとともに、価値の創造と価値の獲得を議論する。 |
| キーワード : 創薬 オープン・イノベーション エコシステム 価値 |
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