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未来の商品開発研究会 |
【研究目的】
本研究会は、情報通信技術等の急速に変化する技術や、ライフスタイルの多様化等の変化する社会環境に対応し、従来の枠組みにとらわれない新しい商品開発の方法論を研究することを目的とする。理論的・学術的な研究だけでなく、マーケティングの実務に役立つ方法論の創出を目指す。
商品開発には、リサーチやアイデア創出、実装・改善の一連のプロセスがある。本研究会では、各プロセスにおいて役立つ知見の創出を目指すことに加え、商品開発のプロセスそのもののあり方についても研究の対象とする。さらに、新しい商品開発の方法論の探求に加えて、方法論を活用した未来の商品の提案等にも取り組み、未来の社会・経済のビジョンについても考察する。
【研究方法および研究計画】
本研究会の研究方法は、次の通りである。
文献調査による理論研究と事例研究
- 既存の商品開発の方法論のレビューと新たな方法論の潮流に関する理論研究に取り組む。伝統的な商品開発の方法論に関するレビューに加え、「ユーザーイノベーション」「シナリオプランニング」「サービスデザイン」「エフェクチュエーション」等の新たな方法論の潮流も対象とし、方法論の変化の過程について理論的に整理する。理論研究の成果を踏まえ、新たな商品開発の方法論に関する事例研究にも取り組む。
- 商品開発に関わる担当者や組織の心理と行動に影響を及ぼす要因について、行動経済学的アプローチで理論研究と事例研究に取り組む。
新たな商品開発のソリューションを活用した実証研究・実験
- 株式会社SEEDERのソリューションである「トライブリサーチ」「FutureStore」等を活用した実証研究や実証実験に取り組み、商品開発における課題と解決策について研究する。トライブリサーチとは、特定の価値観やライフスタイルを共有する先進的な生活者グループをトライブと呼び、トライブに対する調査を通じて彼らの深いインサイトを探り、未来の市場トレンドやイノベーションへの示唆を探る方法論である。FutureStoreは、商品開発に特化したアイデアAIデータベースである。数万種類の商品カテゴリと数十万種類のペルソナ、プロモーションアイデアを網羅したAIデータベースであり、これを用いた新たな商品開発の方法論を実践している。
- 初期の具体的な研究対象として、株式会社SEEDERが提案する「プロダクトバックキャスティング」という新たな商品開発の方法論に関する研究に取り組む。これは、「FutureStore」によって創出された未来の商品に関するアイデアをもとに、その商品の受容性検証を行う方法論である。その方法論を用いたワークショップや実証実験を行い、方法論の課題と可能性について研究する。
本研究会の直近の研究計画は、次の通りである。
- 2026年4月~2026年10月
既存の商品開発の方法論のレビューと新たな方法論の潮流について研究し、2026年10月の日本マーケティング学会の大会での成果発表を目指す。 - 2026年4月~2027年10月
企画や起業に関する学修に取り組んでいる大学生等を対象にしたプロダクトバックキャスティングの実証研究を実施し、課題と可能性について考察する。2027年10月の日本マーケティング学会の大会で成果を発表する。 - 2026年4月~2027年10月
特定の企業を対象とし、当該企業のリソースを用いて未来の商品開発の方法論を用いた実証実験に取り組む。2026年度上期に企業を選定し、2026年度下期から具体的な方法論を検討した上で、実証実験に向けた活動を開始する。2027年10月の日本マーケティング学会の大会で成果を発表する。 - 2027年4月~2028年3月
本研究会の活動をもとに、「未来の商品開発」に関する書籍を執筆し、発表する。書籍には、新しい商品開発の方法論を活用した未来の商品の提案等にも取り組み、未来の社会・経済のビジョンについても考察した成果を掲載する。
【研究期間】
2026年4月〜2027年3月
【リーダー】
伊藤 智久 明星大学 経営学部 教授
【企画運営メンバー】
伊沢 勇作 SEEDER株式会社 AIイノベーション事業本部 本部長
王 銘浩 SEEDER株式会社 取締役COO
河野 安彦 公益社団法人日本マーケティング協会 事務局長
坂井 奈穂子 SEEDER株式会社 チーフプランナー
安岡 寛道 明星大学 経営学部長 教授 / 中小企業診断士
【研究報告会の案内】


