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日本マーケティング学会 ワーキングペーパーVol.7 No.7 |
クーポンの時価評価モデルの開発 |
金融工学でクーポンの理論価格を求める |
西 公範 コンサルタント |
発行:2021年03月24日 更新:2021年03月24日 |
分類 : 論文 |
要約 : クーポンは販促手段の1つとして広く用いられている。しかしクーポンを発行してもその行使される比率は低く有効活用できていない。筆者は元々金融工学が専門であったが小売業界の分析をする機会を得た。その時にあるコンサルタントの何気のない一言が耳に残っていた。それは彼が担当していたクーポンが期待通りに行使されないことを嘆いて発せられたものだった。ある時金融工学の経験からクーポンと金融商品であるオプションの性質が非常によく似ていることに気が付き、モデル化を思いつき実現した。金融機関のリスク管理部門で特殊なオプションのモデル開発の経験上、ほぼ全てのクーポンのモデル化が可能であると考えている。 クーポンは発行側にとってリスクをコントロールしないと大きな損失を受ける可能性がある。クーポンの理論価格やリスクを把握することで、財務的リスクをおさえながらより効率的な販促につなげられるはずである。 本稿では金融商品であるオプションとクーポンの性質の類似性を説明し、最も典型的な定額のクーポンのシミュレーションを通してオプションのクーポンへの適用が有効な事と応用について述べる。 |
キーワード : クーポン 時価評価モデルの開発 オプション |
ページ数 : 表紙1 + 本文12 |
ファイルサイズ : 695KB |
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