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 日本マーケティング学会 ワーキングペーパーVol.7 No.9 
内発的発展による地域ブランディング
イタリアのテリトーリオを手がかりに
木村 純子
法政大学 経営学部 教授
発行:2021年04月08日
更新:2021年04月08日
分類 : ケース
要約 :
グローバル化の脅威にさらされ存続の危機に陥った農村は農業活動単独ではもはや国際的な競合相手に太刀打ちできない。農家は非効率な農業活動だけでは経済的に自立できず、農村に収入、雇用、経済成長の源泉をもたらせるためには地域の人々が協力しあいながら、農業の非経済的側面すなわち農業の多面的機能と経済側面を最適融合化させる必要がある。本稿はコモンズの精神とテリトーリオという2つの概念を用いて、これまでの食品クラスター論や第6次産業化とは異なる枠組みで地域の内発的発展を実現するプロセスを説明する。取り上げる事例はトスカーナ州アミアータである。原産地呼称保護と地理的表示保護に登録された産品を使って、農業の二重構造である上層の取引による経済活動と基層の農業の多機能性による非経済価値創出を両立させ地域の持続可能性につなげている。
キーワード : テリトーリオ コモンズの精神 内発的発展 農村開発 原産地呼称保護
ページ数 : 表紙1 + 本文28
ファイルサイズ : 1828KB


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