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日本マーケティング学会 ワーキングペーパーVol.2 No.5 |
コラム:真にブランドを生み出すもの 『人間の土地』(サン=テグジュペリ)と事業理念 |
(仏語表記システム非対応のため原著名を略) |
森 泰規 株式会社 博報堂 ブランド・イノベーションデザイン局 |
発行:2016年03月18日 更新:2016年05月09日 |
分類 : コラム |
要約 : 単なる金儲けの道具としてだけ「事業」を表現することに限界があるように感じる。投資対効果の継続的拡大というだけでなく、その事業それ自体が存在する意味 ―― <理念>と筆者は呼ぶ ―― が、本質的な人の欲求や、携わる当事者の執心と結節されているようなものを事業と呼ぶべきではないか。そうではないものはビジネスモデルとか言い方は何でもよいが別のものとして整理したほうがいいのではないか。少なくとも広告会社において、広告宣伝活動を通じて培われた組織能力を以って事業課題に対処しようとする筆者としては、<理念>重視型の企業にこそ、今後の可能性が開かれている、という立場を採るものとしたい。そういう型に属する企業こそ、筆者の考える意味でのブランディングが有効なのではないかとも思うためである。以上のような問題意識を、国際会議の講演に向けフロリダへ飛行する機内で、20世紀初頭の名著『人間の土地』(サン=テグジュペリ)を題材にコラムとして執筆した。 |
キーワード : 事業理念 新技術 サン=テグジュペリ |
ページ数 : 表紙1 + 本文6 |
ファイルサイズ : 561KB |
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