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 日本マーケティング学会 ワーキングペーパーVol.12 No.5 
『手間』はなぜ価値になるのか
-効率化時代における消費者関与と体験価値の探索的研究-
兼松 大樹
マーケティング実務家
発行:2026年05月15日
更新:2026年05月15日
分類 : 論文
要約 :
本研究は、AIやデジタル技術の進展により効率化が進む中で、消費者がなぜ一定の「手間」を受け入れ、ときに価値として認識するのかを明らかにすることを目的とする。先行研究におけるIKEA効果、努力の正当化、経験価値、不便益、価値共創の議論を踏まえ、手間が負担ではなく快適な関与として受容される範囲を「Effort Comfort Zone(ECZ)」として概念化した。枝豆消費に関するデプスインタビューを通じて、量的負荷、即時性、自発性、社会的環境、目的性、期待ギャップの6変数を抽出し、枝豆および手巻き寿司を対象とした定量調査により、各変数が快適性に与える影響を探索的に検討した。その結果、即時報酬性と期待ギャップは快適性に正の影響を与え、量的負荷は負の影響を与える可能性が示された。本研究は、企業がすべての手間を排除するのではなく、消費者が快適に関与できる「適度な手間」を設計する重要性を示す。
キーワード : ひと手間 Effort Comfort Zone 非効率性の便益 経験価値 体験設計
ページ数 : 表紙1 + 本文12
ファイルサイズ : 636KB


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