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 日本マーケティング学会 ワーキングペーパーVol.2 No.14 
米国メイシーズのオムニチャネルリテイリング
-店頭-ネット連携商品表示の定点観測調査での発見と示唆-
宮副謙司
青山学院大学
発行:2016年06月21日
更新:2016年06月22日
分類 : ケース
要約 :
オムニチャネルリテイリングの先進事例とされる米国百貨店「メイシーズ」について、その中でも目視できる取り組みである、店頭で顧客をネットへ誘導する「カスタマーフェイバリット」と名付けられた店頭・ネット連携販売商品のPOP表示に着目し店頭調査を行った。
 その結果、POPは婦人服・紳士服・子供服・婦人雑貨・家庭用品・家具など対象店舗のすべての商品部門に、合計115拠点(2016年4月時点)が設置されている。対象店舗(売場面積22,854㎡/6,913坪)の1フロア当たり約20拠点の展開という換算になる。その商品部門別には婦人服・婦人雑貨といった婦人関連で66.1%を占める。商品アイテム別では婦人靴・下着・タオルなど事前仮説の通り①サイズや色について店頭品揃えをネットで補完する、②リアル店舗で実際に触れ品質・機能を確認できる商品が確実に選定されている。
しかし一方でPOP設置展開の月別推移を観ると、調査期間中同一の「定番商品」は17アイテム(全体の8%)に留まり、各月の「重点商品」(季節商品・PBなど)が次々と変化して店頭訴求されており、小売業としてのMD戦略と運営が前提にあってこそ店頭もオムニチャネルリテイリングも強化されるということが明らかになった。
キーワード : オムニチャネルリテイリング O to O マーケティング 重点商品 店舗機能
ページ数 : 表紙1 + 本文18
ファイルサイズ : 1106KB


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