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 日本マーケティング学会 ワーキングペーパーVol.3 No.19 
行動的経験の尺度開発
理解促進の要因としての身体に関する経験
牧野 耀
立命館大学大学院 経営学研究科 博士後期課程
発行:2017年09月04日
更新:2017年09月04日
分類 : 論文
要約 :
 近年では, 消費者の経験による刺激は, イノベーションがどのように認知・理解されるかに影響を与えると考えられ, 技術の受容に関する研究において関係性の検証が行われている。また, 身体化された認知の研究において, 身体を通した抽象的な思考の理解について議論されている。イノベーションのように通常よりも理解に労力を伴う場合には, この身体を通した理解は, より重要になると考えられる。しかし, 先行研究のブランド経験の尺度では, 行動的経験のうち肉体的な経験しか取り扱われていないこと, 日本での消費者への調査ではうまく測定が行えていないことが指摘されている。
 そこで, 本研究では, 日本の消費者への調査において, 行動的経験を総合的に測定可能な尺度の開発を目的とする。調査と分析の結果, 適合度の高い3つの因子構造のモデルが得られ, それぞれの因子を「ライフスタイルの提案」,「関わることの楽しさ」,「身体への刺激」と命名した。これにより, 先行研究の尺度において漏れていたライフスタイルやインタラクションの項目を含んだモデルで,高い適合度を示し, 先行研究での概念説明に合致する測定尺度が得られた。
キーワード : 顧客経験 行動的経験 イノベーションの普及 マーケティング 尺度開発
ページ数 : 表紙1 + 本文20
ファイルサイズ : 733KB


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