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| 日本マーケティング学会 ワーキングペーパーVol.6 No.1 |
| 市場創造プロセスにおける起業家の意思決定と資源構築 |
| ー株式会社ガクトラボの事例ー |
| 杉山 裕子 金沢星稜大学 経済学部 |
| 発行:2019年10月30日 更新:2019年10月30日 |
| 分類 : 論文 |
| 要約 : 本論文は、起業家がエフェクチュエーションに基づく行動(Sarasvathy 2001: 2008)を選択したときの資源の問題を知識ベースでとらえるものである。Read et al. (2009) が示すエフェクチュエーションによる市場創造プロセス・モデルでは、起業家が持つあらゆる手段が、資源となりうることが示されたが、一方でそれが実際にどのようなプロセスにより有効な資源になるのかについては明らかになっていない。そこで本論文では、起業家が事業を進める中で、当該起業家が持つ固有の資源が新たな事業機会を創出する資源へとどのように発展するかについてリサーチを行った。なお、本論文では資源は知識に限定した。また、起業経験とともに優れた実績を持つ起業家を対象に、参与観察法を用いた事例検討を行った。結果、起業家が持つ資源は、組織的な活動の中で、関係他者が持つ資源と有機的に混ざり合い、新たな市場機会をとらえ得る資源へと展開していることを明らかにした。また併せて、起業家固有の資源を組織に必要な資源へと展開する仕組みを組織内に設置する必要性を示した。 |
| キーワード : 市場創造プロセス 資源構築 知識 アントレプレナーシップ エフェクチュエーション |
| ページ数 : 表紙1 + 本文13 |
| ファイルサイズ : 323KB |
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