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研究報告会レポート

第2回サービス・マネジメント研究報告会レポート(春のリサプロ祭り)「ワーク・オブ・プレイによる“ハッピー・マネジメント”の実践」

第2回 サービス・マネジメント研究報告会(春のリサプロ祭り) > 研究会の詳細はこちら
テーマ:「ワーク・オブ・プレイによる“ハッピー・マネジメント”の実践」
日 程:2019年3月16日(土)13:00-14:30
場 所:青山学院大学 青山キャンパス

 

【報告会レポート】
 今年度第2回目の研究報告会では、ナツメアタリ株式会社の森満信治取締役よりオープニング・セッションとして「ハッピー・マネジメントのコアスピリッツについて」ご紹介くださりました。新しいエンタメ商品を作る思いを、新規製品を作るにとどまらずにIOTやAI、ARなど要素技術の研究とコネクトすることにより、ブロックチェーン技術の活用による開発コンセプトに辿り着きます。さらに、その技術をコミュニケーション・サービスとして商品化するために、自社をモニター顧客として捉え、「従業員間のコミュニケーション」活発化をめざす仮想通貨システム運用開発に展開します。
 仮想通貨やビットコインというフレーズがネガティブに認識されることが多くなってきた昨今、従業員同士の様々なコミュニケーションをポジティブに経営活動につなげていこうと実直に考えて実例によって、ブロックチェーンが持つ改ざん困難かつ価値を移動できる特性が、インターナル・マーケティングへの転用ポテンシャルを気づかせるハッピーなセッションになりました。

 

森満取締役(ナツメアタリ)によるオープニング・セッション
 
 同じく森満取締役より、メイン・セッション「社内仮想通貨システム〜『ありがとう!』の可視化〜について」プレゼンテーションされました。社内での実証研究では、一定数のコインを全社員に配布して交換し合い、売上実績に連動した単価で賞与にプラスさせるなど、これまでにないシステムかつルールに社員が混乱したことや抵抗感を目の当たりにしたこと、ゲームや遊びを本業と同じくシステム運用に取り入れて運用普及に役立てることなど、現場感ある報告がなされました。

 

「ハッピーコイン」の概要

 
 「ありがとう」を可視化することが、企業の営業活動における価値授受プロセスの体系化の応用として捉えられることから、実証研究によってもたらされた社内仮想通貨の流通データを多様な「ありがとう」要素を分類していくことで、プロトタイプのシステムの実用レベルの完成度向上に役立てる現在のチャレンジについても説明がありました。

 
 質疑応答を含めたコミュニケーションの時間を十分確保していたこともあり、このシステムのインターナルとエクスターナル両面でのポテンシャルについて、アディショナルタイムでのプレゼンテーションを行いました。顧客先の従業員間コミュニケーションが進めば、インターナルのコラボレーションやアドバイス機会が増えることで顧客のエクスターナル・パフォーマンスは向上します。また、外的動機と内的動機を共に尊重するためのルール確立の重要性も示唆しました。

 

森満取締役(ナツメアタリ)によるメイン・セッション

 
 質疑応答では、コインの受け渡しにおける頻度や機会の偏り、評価方法、ハッピーの定量化、効果の測定など、活発に意見交換が行われました。ブロックチェーン技術を金銭ではなく人と人の価値授受に役立てることで、所属環境のパフォーマンスとモチベーション向上につなげ、その構成員および多くの場の幸せをもたらすことでしょう。楽しいワークスタイルの醸成や新たなコミュニティ作りのポテンシャルを見出し、同社はプロトタイプの実践化に向けた慌ただしい春を過ごしています。このシステムの拡がりによって「多くの場をハッピーにする」使命を再確認する報告会となりました。
 
報告者:向井 光太郎(相愛大学人文学部 サービス・マネジメント研究会リーダー)

 
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