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リサーチプロジェクト第23回＜価値共創型マーケティング研究会＞ |
【研究報告会】
第23回＜価値共創型マーケティング研究報告会＞ > 研究会の詳細はこちら
＊学会員のみ参加いただけます。入会後、お申込みください。
テーマ：「価値共創マーケティングの鼓動」
本研究会は、価値共創の概念に基づく新たな企業・顧客間関係とはどのようなものかについて検討しています。今年度も、価値共創概念の精緻化に留まらず、実践的展開にも議論を広げ、新たな視点によるマーケティングやマネジメントにどのような意義が生じていくのかを追究していきます。
第23回の研究会では、「価値共創マーケティングの鼓動」と題して、新しいマーケティング・コンセプトに即したチェーン組織の可能性とはどのようなものかについて考えていきます。
最初は、大阪産業大学の藤岡氏の報告です。20世紀に小売業はチェーン化をすることで飛躍的な成長を果たしました。その代表がレギュラーチェーンやフランチャイズチェーンです。そして、中小・零細規模の小売業が大手資本や大規模小売店舗に対抗するために国によって奨励されたのがボランタリーチェーンです。価値共創マーケティングを支える企業システムの視点からは、レギュラーチェーンの本部、地区本部、店舗の関係は内部統合から、フランチャイズチェーンやボランタリーチェーンの本部と加盟社との関係は資本関係が違う外部統合から考察できます。マーケティングの視点を大きく変化させた議論の中心に価値共創の概念がありますが、それは顧客の日常生活に焦点を当てた現場で実施する顧客との相互作用の価値共創マーケティングを支えるための企業システムとして捉えることができます。このとき、マーケティング研究が対象とする資源、仕組みとはどのようなもので、資源、仕組みを活用した企業行動を戦略フレームワークに落とし込む際に、どのようなことを意識すべきでしょうか。このことを小売企業の立場から捉えようとするとき、どのような手順で議論を進めていけば解を獲得することができるのかについて、理論的な側面を中心に議論を進めて参ります。
続いて奈良氏は、1973年に株式会社ダイエーに入社されました。同社はレギュラーチェーンの仕組みで大量生産・流通・販売を目指して一時代を築きます。同氏は人事、営業販売の要職を歴任された後に、ダイエーホールディングカンパニーのもとで取締役フードサービス事業本部長、さらに株式会社ビッグボーイジャパン代表取締役社長を歴任されました。退職後は、日本を代表するボランタリーチェーン（小売店主宰のコーペラティブチェーン）の株式会社CGCジャパンの地区本部で代表取締役社長を務められました。20世紀に成長したGMSなどのレギュラーチェーンそしてCVSなどのフランチャイズチェーンは経済的な合理性を追求することで成果を出しました。しかし、環境が変化した現在は地域密着や顧客のきめ細かい欲求の充足などと経済合理性を両立させる企業システムが求められています。一方で、ボランタリーチェーンは中小企業やサービス業の生産性向上や地域密着を両立できる企業システムとして前向きに捉え直すことができます。今回は、レギュラーチェーンとボランタリーチェーンの経営者と物販業と外食サービス業のチェーン化の企業システムの両方を体験された奈良氏に上記の視点からご講演していただきます。
今回も2つの研究報告や実践事例を踏まえ、いつものようにディスカッションを通じて参加したさまざまな方と意見を交えて議論いたします。そのうえで、あらためて価値共創の意義を考察する機会を確保できればと存じます。
報告者（予定）：
「流通は価値共創をどう取り込むか」
藤岡 芳郎 氏（大阪産業大学）
「サステナブル（持続可能）な流通システムとは何か」
奈良 英治 氏（元株式会社ダイエー人事部長、株式会社ビッグボーイジャパン代表取締役社長、前株式会社中国シジシー代表取締役社長）
パネルディスカッション
藤岡 芳郎 氏（大阪産業大学）
奈良 英治 氏（元株式会社ダイエー人事部長、株式会社ビッグボーイジャパン代表取締役社長、前株式会社中国シジシー代表取締役社長）
日 時：2018年3月18日（日）13:00-16:30
場 所：広島大学東京オフィス（東京工業大学 CIC東京） >MAP
〒108-0023 東京都港区芝浦3-3-6 キャンパスイノベーションセンター東京4階
参加費：無料
定 員：先着30名
応募締切：2018年3月11日（日）
【お願い】
＊当日は、サイト掲載の為会場の様子を撮影予定です。問題がある場合は、当日、プロジェクト企画運営メンバーにお伝えください。
＊報告会は定員制であり、追加募集などの処理が煩雑になるため、キャンセルができないことをご了解ください。
