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研究報告会レポート

第5回ユーザー・イノベーション研究報告会レポート「企業訪問型研究会 鳥取県のオープンイノベーション“とっとりと”で地産商品創出」

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テーマ:「企業訪問型研究会 鳥取県のオープンイノベーション“とっとりと”で地産商品創出」
講演者:井田 広之 氏(鳥取県商工労働部企業支援課 経営革新・経営改善担当係長)
日 程:2016年9月20日(火)10:00-12:00
場 所:鳥取県庁 第2庁舎
 

 第5回の「ユーザー・イノベーション研究会」では、人口最少県ながら数々のユニークな取り組みを続けて活性化を図っている鳥取県を訪問し、当研究会のテーマにも関連が深い「とっとりとプロジェクト」について、担当なさっている井田広之係長によるご講演を行なっていただいた。
 
 同プロジェクトは、県内の中小企業が持つリソースの活用方法を全国の生活者からアイデア募集するという共創の取り組みで、プロジェクト開始から2年の間に3,100件以上の商品開発アイデアが全国から寄せられている。また、全国知事会の「先進政策大賞」や日本デザイン振興会の「グッドデザイン賞」を受賞するなど、多方面から注目を集めている。
 

 
 講演では、三朝温泉での取り組み事例の紹介、共創コミュニティの開設までの経緯などについて井田係長からの説明が行なわれた。アイデア投稿数や商品化達成数といった成果も紹介されたが、それをもたらす要因として「共感を呼ぶこと」「ワクワク感・動機づけの必要性」といったことが、生活者と参加企業の双方にとって重要であることが指摘された。また、今後は鳥取県以外の地域へも共創を広げる(連携して商品をPRできる)ことも視野に入れて取り組むという考えが示された。
 

 
 後半の質疑応答でも、生活者から寄せられたアイデアを実際に商品化するプロセスにおける課題や、参加企業を選定する方法などについて活発な議論や意見交換が行なわれ、研究会メンバーにとって非常に有意義な時間とすることができた。今回の研究会開催ご協力いただいた鳥取県の井田係長はじめ県庁関係者の皆様に、この場をお借りし改めて感謝の意を表したい。
 
(文責:流通科学大学 清水信年)

 
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