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研究報告会レポート

第5回アジア・マーケティング研究報告会(春のリサプロ祭り)レポート「東アジアにおける消費者行動とマーケティング戦略」

第5回 アジア・マーケティング研究報告会(春のリサプロ祭り) > 研究会の詳細はこちら > 春のリサプロ祭り
テーマ:「東アジアにおける消費者行動とマーケティング戦略」
日 程:2018年3月17日(土) 10:30-12:00
場 所:中央大学ビジネススクール(中央大学後楽園キャンパス 3号館 11階)31102教室
 
【報告会レポート】
 アジアからの訪日観光客の急増からも見るように,市場としてのアジア地域の存在感が強くなってきている。今回は2本の研究報告とパネルディスカッションを通して,東アジアにおける消費者行動とマーケティング戦略について考える。同日の概要は以下の通りである。
 
(1)研究報告:「インバウンド客の再訪意向〜台湾人観光客のケース〜」
鎌田 裕美(一橋大学大学院商学研究科 准教授)

本報告では,訪日観光客の8割以上を占める東アジア地域の観光客について,特に台湾人観光客に焦点を当てている。旅行の満足度や旅行経験,バラエティ・シーキングの度合いなど様々な要因が,インバウンド客の再訪意向に影響を与えていることが判明した。
 
(2)研究報告:「中国市場の現状と日本企業のマーケティング戦略〜化粧品市場を事例に〜」
岩田 篤(篤志(上海)コンサルティング 代表)・金春姫(成城大学経済学部 准教授)

 本報告では,化粧品を事例に中国市場の現状について紹介した。中国の化粧品市場は全体規模では西欧と並ぶ額に達し,世界の1/4のシェアを占めるようになり,1カ国ですでに最大の化粧品市場に成長した。製品カテゴリーやチャネル別構成の現状から見ると近年のオンラインチャネルの急成長が目立つ。 世界各國のブランドが競争を繰り広げている中,プレミアム市場では依然欧米ブランドが優位に立っている一方で,最近はローカル・ブランドが急に力をつけてきている。今後の日本企業の競争環境はより激しさをましていく中,競争戦略上の工夫が求められている。
 
(3)パネルディスカッション
司会:古川 一郎(一橋大学大学院商学研究科 教授)

 市場としてのアジア地域の特性の他に,人工知能や情報技術でも目覚ましい発展を遂げているアジア市場の競争環境についても参加者とともに活発な議論が行われた。
 

写真左より、会場の様子、パネルディスカッション
 
(文責:金 春姫)

 
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