第11回デザイン思考研究報告会レポート「創造性はどこからくるか 潜在処理、外的資源、身体性から考える」 |
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テーマ:創造性はどこからくるか 潜在処理、外的資源、身体性から考える
講演者:阿部 慶賀 氏(岐阜聖徳学園大学 教育学部学校心理専修 准教授、博士(学術))
日 程:2021年2月15日(月)19:00-20:30
場 所:Zoom使用によるオンライン開催
【研究報告】
阿部慶賀先生に、2019年11月に上梓された『創造性はどこからくるのか 潜在処理、外的資源、身体性から考える』の内容、および関連した研究について、ご講演いただきました。
人間の創造性はどこから訪れるのか、その原動力はどこにあるのか、どうやって生み出されるのかに焦点をあて、認知科学の分野のみならず、他分野での研究も含めてご紹介いただきました。創造性を「個人の才能」や「脳の一部分が担うもの」として扱う旧来の考え方から離れ、無意識の領域、他者との協同、身体性について、詳しく解説していただきました。
特に、アバターやVRなどを使った身体性に関する研究は興味深く、印象に残りました。また、「創造性はどこからくるか」という問いの答えが「どこからもこない」であったことは、インパクトの強いメッセージでした。
今回、申込者数が100名、当日参加者数が60名を超えました。創造性に対する学会員の関心の高さを示したものと思います。また、講演の終了まで、退席する参加者が少なかったので、出席者の興味を引き付けた内容であったと思います。研究会の終了後30分ほど、質疑応答の時間を延長しましたが、多くの方々が残っていました。
当日、お話を頂きました、阿部慶賀氏にはこの場をお借りしてお礼申し上げます。
(報告書作成:青山学院大学ビジネススクール 黒岩 健一郎)