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第24回地域活性化マーケティング研究報告会レポート「長野県辰野町の地域ブランド『極・辰野』-商品開発と地域活性化プランニング」 |
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テーマ：長野県辰野町の地域ブランド「極・辰野」-商品開発と地域活性化プランニング
報告者：宮副 謙司（青山学院大学大学院 国際マネジメント研究科 教授）
伊藤 雄太郎 氏（青山学院大学大学院 国際マネジメント研究科 MBA課程）
福井 洋 氏（青山学院大学大学院 国際マネジメント研究科 MBA課程）
日 程：2023年8月19日（土）17:00-18:30
会 場：青山学院大学 青山キャンパス 17号館8階 大学院国際マネジメント研究科「青山ビジネススクール（ABS）」17810教室
【報告会レポート】
長野県辰野町関連資料
青山学院大学大学院 国際マネジメント研究科（青山ビジネススクール：ABS）では、MBA課程のマーケティング専門科目として「地域活性化のプランニング」という科目を開設し、地域活性化をマーケティング的に捉え、その活性化戦略の策定能力を養成する授業を行っています。
2023年度の授業は、研究対象として長野県辰野町の新しい地域ブランド「極・辰野」を取り上げ、受講学生が地域資源の分析から地域価値の創造（「GHIL」分析方法論によるコンセプトの導出）を行い、それを基本として、地域ブランド「極・辰野」の展開現状を評価するとともに、更なる活性化へ向けたマーケティング戦略を策定しました。
今回の研究報告会では、地域活性化プランニングの方法論を宮副教授が紹介し、授業を受講生グループの代表学生が、現地リサーチ結果と自らが構想した戦略プランニング案を、辰野町や地域ブランド開発・運営に関わるメンバー並びに学会員に向け発表しました。
17:00-17:40 研究の趣旨と経緯、地域活性化プランニング方法論、長野県辰野町及び地域ブランド「極・辰野」の概要（当研究会主宰：青山学院大学 大学院教授 宮副 謙司）
17:40-18:00 長野県辰野町の地域資源の分析から地域価値の導出、地域ブランド「極・辰野」の現状展開についての評価、今後の活性化へ向けた独自の着眼点、それを踏まえた活性化戦略案（青山学院大学 大学院国際マネジメント研究科 伊藤 雄太郎 氏・福井 洋 氏）
18:00-18:15 「極・辰野」企画開発・運営者（フードアーキテクトラボ）、関係先（辰野町役場担当者・JTBパブリッシング担当者など）による講評とディスカッション（一部メンバーはオンラインにて参加）
18:15-18:45 学会員、参加者全員での全体ディスカッション
【報告会を終えて】
日本マーケティング学会は、学会員数が急速に拡大しているので、学会のリサーチプロジェクトでは最古参の当研究会も、11年目に入り、ここで改めて地域活性化をマーケティング的にいかに捉え、活性化に取り組むかを学会員の皆様に伝えたく、地域活性化のマーケティングとプランニングの方法論を基本から説明する会として企画しました。
そうしましたところ、企業や地域で地域活性化に取り組む実務家から、大学院生の方まで幅広くご参加いただきまして、誠にありがとうございました。
今回は、長野県辰野町の地域ブランド「極・辰野」という2022年スタートの実際のプロジェクトを事例対象として、青山ビジネススクール（ABS）の社会人院生が、「地域活性化のプランニング」という授業の中で、地域資源をリサーチし、彼ら（東京に住むビジネスパーソンとして）ならではの独自の着眼点を見出すとともに、授業で学んだマーケティングのフレームワークや方法論を適用して考察し、策定した活性化戦略案を、学会リサーチプロジェクトの研究報告会の場で発表し、ご当地関係者メンバーとシェアし、それらの方々に良い評価と共感を得たことは、大変意義深いことと思います。
今回のような実践的な学修とその成果発表は、ABSとしても、MBA授業（教育）と学会発表（研究）のつながりをしっかり構築できたと言えるものであり、その面で大きな成果を得たと思います。
今や学部の学生も日本マーケティング学会に参画する時代ですので、ビジネススクール院生は日頃の学修成果を、今まで以上に積極的に学会で発表・発信するべきだと私は考えています。そうした意味合いからも、ABSだけでなく、他の多くのビジネススクールでも地域と連携した地域活性化の学習機会を設けていると思いますので、そのようなビジネススクール院生の研究を、ぜひこの地域活性化マーケティング研究会の場を活用し発表されることを期待しております。
最後になりましたが、このような連携の機会をいただきましたフードアーキテクトラボ様、JTBパブリッシング様、長野県辰野町の皆様に心より厚く御礼を申し上げます。「極・辰野」ブランドの益々の活性化を祈念しております。
写真左より、報告者：ABS宮副教授、報告者：ABS学生（研究発表する福井洋氏（右）と伊藤雄太郎氏（左）
写真左より、報告者：ABS学生（研究発表する伊藤雄太郎氏（右）と福井洋氏（左））、会場風景
（文責：宮副 謙司）
