第18回デザイン思考研究報告会レポート「演劇アプローチでのデザイン思考:ボディーストーミングの体験会」 |
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テーマ:演劇アプローチでのデザイン思考:ボディーストーミングの体験会
- デザイン思考への演劇アプローチ
黒岩 健一郎(青山ビジネススクール 教授) - ボディーストーミング・ワークショップ
広瀬 彩 氏(株式会社トビラボ CEO / 俳優 / 声優)
須田 真魚 氏(株式会社トビラボ 講師 / 俳優 / 劇作 / 演出) - クロストーク&質疑
黒岩 健一郎(同上)
広瀬 彩 氏(同上)
須田 真魚 氏(同上)
吉橋 昭夫(Designship Do 全体監修)
小川 亮(株式会社プラグ)
廣田 章光(近畿大学)
日 程:2024年3月18日(月)19:00-21:00
場 所:青山学院大学 青山キャンパス 短大N(北)校舎 4階 TL402教室
【報告会レポート】
デザイン思考を効果的に進めるときに有効なのが、演劇の世界で蓄積されている知識や考え方である。実際、デザイン思考のプロセスで行われるアイスブレイクは、演劇のワークショップが取り入れられているし、アクティングアウトは演劇そのものである。特に、デザイン思考のプロセスのうち、共感、アイディエーション、プロトタイピング&テストのフェーズで、演劇アプローチは力を発揮する。
今回の研究会は、まず、黒岩氏から、演劇の知見、特に共感、身体、即興の知見がデザイン思考に効果があることが示された。
次に、広瀬氏と須田氏のファシリテーションのもと、演劇の世界で実施されているワークを実施した。アイスブレイクとして「拍手回し」から始め、「マジックボックス」や「スタチュー」などのワークにより、身体の重要性、即興が創造性に与える影響を体感した。最後に、グループで、新しい遊びをつくるワークを実施した。グループワークは、初対面の人たちの編成にもかかわらず、笑いが絶えず、心理的安全性が醸成された状態で行われた。
最後に、質疑応答を実施し終了した。
演劇の知見は、デザイン思考の各プロセスに効果があるだけでなく、創造的なマインドセットを得るためにも有効であることが体感できた。
(文責:近畿大学 廣田 章光)