第1回フランチャイズ・システム研究報告会レポート「フランチャイズ研究の新たな課題」 |
第1回フランチャイズ・システム研究報告会(東京) > 研究会の詳細はこちら
テーマ:フランチャイズ研究の新たな課題
日 程:2024年5月11日(土)
14:30-18:00:研究報告会
18:30-20:30:交流会
場 所:<研究報告会>青山学院大学・9号館930号教室
<交流会>レストラン・フィリア
【報告会レポート】
当日は多数の参加者があり、首都圏・関東はもちろん、新潟、富山、福井、長野、静岡、愛知、大阪、兵庫、山口、福岡など遠隔地からの参加も得られました。参加者の構成は、研究者が35%、実務家が65%という比率でした。実務家の内訳は、本部、加盟者、弁護士、コンサルタント、その他(関連企業、出版会社など)と多彩な顔触れになりました。
1:研究報告会
冒頭、研究会設立の背景として、日本のFC研究や大学でのFC教育が、業界の規模や重要性に比してきわめて低調である現状とその要因が報告されました。そこで、研究者と業界とが連携をして、より現実を踏まえた研究の活性化を図る場(知識交流プラットフォーム)として、本研究会が立ち上がったことが確認されました。
初回である今回は、研究者は何を研究・議論してきたのか、実務家は何に関心を持ち(何が課題となり)どのような研究をしてきたのかということを明らかにしたうえで、立場の違いを乗り越えた研究連携のあり方を探ることが目指されました。
まず第1報告、第2報告では、日本と英語圏(主に米国)におけるFCの学術研究の系譜と特徴が報告されました。この報告は研究者にとってもFC研究の全容が理解できる貴重な内容でしたが、業界関係者にとっては初めて知る刺激的で示唆に富んだものであったという声が多く聞かれました。また、第3報告では、東京都中小企業診断士協会のFC研究会が行ってきた実務的な研究の系譜が説明され、学術的関心と実務的関心との間の大きな違いが改めて確認でき有益でした。
> 報告要旨はこちら
2:総合討論
総合討論では、3報告を基にして、今後研究者と実務家とが連携して取り組むべき新たな課題は何かが議論されました。また、それらを実現するためには本部や加盟者の情報開示がカギを握ることが確認されました。
> 総合討論のまとめはこちら
3:交流会
研究会後の交流会には日本フランチャイズチェーン協会の加盟社(本部や本部支援企業)も加わり、学会員と合わせて50名余りの参加が得られました。賑やかで有意義な時間が流れ、新たな出会いも数多く生まれて、参加者の満足度は高いものとなりました。
次回は、7月20日(土)に駒澤大学にて、フランチャイズの法的問題をテーマに開催する予定です。
> 次回の研究会の詳細はこちら
(文責:フランチャイズ・システム研究会リーダー 川端 基夫)