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研究報告会レポート

第3回web3研究報告会レポート「web3時代の新たなマーケティングを紐解く」

第3回web3研究報告会(東京)  > 研究会の詳細はこちら
 
テーマ:web3時代の新たなマーケティングを紐解く
演 題:web3事業に転換した食とヘルスケアのデータ活用とエコシステム
講演者:酒井 勇也 氏(株式会社SARAH 代表取締役CEO)
日 程:2024年8月20日(火)18:30-20:00
場 所:青山学院大学 青山キャンパス
 
【報告会レポート】
 web3研究会では、進化するデジタル技術の中で社会活動をとらえ、マーケティングの新たな領域を探求することに焦点を当てています。第3回の研究報告会では、株式会社SARAHのCEOである酒井勇也氏をお招きし、web3技術を取り入れたグルメアプリの事業についてお話を伺いました。
 
 SARAHは2015年にサービスを開始したグルメアプリで、店舗ではなく一皿ごとのメニューの口コミが見られる点が特徴です。たとえば「ペパロニピザ」と検索すると、おいしそうなペパロニピザの画像が並び、地図から目的地の店舗を探すことができます。
 
 SARAHは、「おいしい!を増やす」というコンセプトを掲げ、法定通貨では計りきれない「おいしい」の価値を計測するためにブロックチェーン技術を活用しています。本格的にweb3技術を導入したのは2023年で、「ONIGIRIチェーン」という独自のパブリックブロックチェーンを開発しました。アプリで撮影した写真をその日に口コミ投稿すると、10“UME”(トークン)が付与される仕組みで、投稿を重ねることで貯まったUMEを、お店ごとにデザインされた「NOREN NFT」に交換できます。NORENは、その店のファンであることを可視化し、口コミは自己表現のインセンティブとなります。また、その行動データは「FoodDataBank」というサービスで分析され、飲食店や食品メーカーにとっても価値のあるデータとなります。
 
講演の様子 Gartnerの最新ハイプ・サイクルでは、ブロックチェーンは啓発期に入っています。SARAHで貯めたUMEは、一般的な「X to Earn」のように法定通貨に換金されるものではなく、店舗の常連であることを証明し、特典のついた会員証として機能します。NFTの価値が上がれば二次流通が発生し、NFT保有者と店舗の両方にメリットが生まれる仕組みも考えられています。
 
 SARAHは現在、World ID(Sam Altman氏のWORLDCOINの虹彩認証システム)による認証が可能で、Botなどの不正アカウントを排除できます。また、データはブロックチェーン上で改ざんできない状態で管理されており、信頼性の高いプラットフォームとなっています。SARAHは世界60か国で展開されており、この「おいしい」に価値を生み出すトークンエコノミーが今後どのように発展していくのか、期待が高まります。
 
 講義後のQ&Aや懇親会では、参加者からのたくさんの質問があり、丁寧にご回答いただきました。ご講演いただいた酒井CEO、参加者の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。
 
(文責:小谷 恵子)

 
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