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研究報告会レポート

第9回健康経営ブランディング研究報告会レポート「高齢者における労働と定年の選択」

第9回健康経営ブランディング研究報告会(オンライン) > 研究会の詳細はこちら
 
テーマ:高齢者における労働と定年の選択
報告者:松田 尚人 氏(一橋大学大学院 経営管理研究科 国際企業戦略専攻 / バイオジェン・ジャパン株式会社 / 順天堂大学 医学部 公衆衛生学)
日 程:2025年3月28日(金)19:00-20:00
場 所:Zoomによるオンライン開催
 
【プログラム】

  1. はじめに
    阿久津 聡(一橋大学大学院 経営管理研究科ICS)
  2. 研究報告
    松田 尚人 氏(一橋大学大学院 経営管理研究科ICS / バイオジェン・ジャパン株式会社 / 順天堂大学 医学部 公衆衛生学)
  3. 質疑応答
    司会:阿久津 聡(同上)
  4. おわりに
    阿久津 聡(同上)

 
【報告会レポート】
 日本における少子高齢化と健康寿命の延伸を背景に、「生涯現役社会」の実現が重要な政策課題となっている。第9回となる今回の健康経営ブランディング研究会では、「高齢者における労働と定年の選択」というテーマのもと、研究会のメンバーでもある松田尚人氏(一橋大学大学院 経営管理研究科 / バイオジェン・ジャパン株式会社 / 順天堂大学 医学部 公衆衛生学)による研究報告が行われた。
 
高齢者における労働と定年の選択:報告概要
 
 松田氏からは、高年齢労働者の就労継続に関する法制度の変遷、企業にとっての高齢労働者の価値、定年年齢の自己決定に影響を与える要因(年齢、健康、経済状況、仕事観など)について、先行研究と自身のデータ分析を交えて報告がなされた。とくに、高齢労働者のワーク・エンゲイジメントや生活満足度、企業の生産性や組織との関係性といった視点から、どのような要素が高齢労働者の「働き続けたい」という動機形成に寄与するのかについて、仮説と分析枠組みが提示された。
 
 報告後の質疑応答では、研究会の参加者から松田氏の研究の立ち位置や焦点の明確化に関する意見が寄せられ、「企業の生産性向上」か「高齢者の幸福向上」か、あるいはその両立のどれに焦点は当てるのか、全体としてどのように設計するのかといった議論が深まった。また、日本の雇用慣行の特殊性を踏まえ、キャリアデザインの初期段階からの支援や、年齢に応じた健康経営の在り方など、特に実務的な観点から質問が出され、発表者である松田氏や司会の阿久津、他の参加者も交えて、多角的な論点からの踏み込んだ議論が展開された。
 
 議論をまとめるにあたり、松田氏からは、今後は研究の目的と位置づけをさらに明確にしつつ、高齢労働者における健康経営の有効性と限界を見極める実証的研究を進めていきたい旨が述べられた。
 
 健康経営ブランディング研究会は、2025年度も引き続き活動を継続する予定であり、今後も企業経営と働く人の幸福の接点をめぐる議論を深めてまいります。健康経営や企業ブランディングに関心のある皆様の積極的なご参加をお待ちしております。

 
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