リサーチプロジェクト
研究報告会レポート

第4回web3研究報告会レポート「クラフトビール×web3 ― NFTがつなぐKANPAIの未来 ―」

第4回web3研究報告会(カンファレンス2025> 研究会の詳細はこちら
 
テーマ:クラフトビール×web3 ― NFTがつなぐKANPAIの未来 ―
演 題:KANPAIDAN / Crypto Beer Punksにおけるコミュニティ
講演者:漢那 徳馬 氏(株式会社NOKID 代表取締役 / 株式会社KANPAIDAN 代表取締役)
ディスカッション:漢那 徳馬 氏(同上)・山﨑 亘 氏(Crypto Beer Punksコミュニティメンバー)・有泉 雅彦(web3研究会メンバー)
日 程:2025年10月12日(日)10:30-11:50
場 所:法政大学 市ケ谷キャンパス
 
【報告会レポート】
講演の様子 web3研究会では、進化するデジタル技術の中で社会活動を捉え、マーケティングの新たな領域を探求することを目的としています。第4回研究報告会は、カンファレンス2025のリサーチプロジェクト・セッションの一つとして開催し、株式会社NOKID代表取締役 / 株式会社KANPAIDAN代表取締役の漢那徳馬氏をお招きし、クラフトビール市場にWeb3技術を導入したコミュニティ・マーケティングの取り組みについてご講演いただきました。日本のクラフトビール市場は年率16〜20%で成長しており、2030年には市場規模が約3倍に拡大する見込みで、大手企業の参入も相まって注目の高まる領域です。
 
講演の様子 「KANPAIDAN」では、クラフトビール醸造、ビアバー支援、Web3コミュニティ運営、ビール専門メディア、デジタル会員証システムの提供など、多面的な活動を展開しています。NFTを起点としたコミュニティ構築と、リアルの体験価値創出を組み合わせる戦略が特徴で、その中核となるNFTプロジェクト「Crypto Beer Punks」では、アート性を備えたデジタル会員証を1,500枚発行しています。Discordを基盤に役職・権限を設計し、多様なユーティリティを提供することで、参加者と共に「最高のクリプトビールを探求する」ストーリーを創出しています。
 リアルの取り組みとして、クラフトビール醸造所「GRANDLINE BREWING」が2023年10月に横須賀で開業し、X JAPAN関連イベントやサウナブランドSAUVENIRとの共同開発、イギリスの人気クラフトビールブランドBREWDOGとのコラボレーションなど、着実に実績を積み重ねています。また、2024年2月には“KANPAI PASS”の提供を開始し、全国のビアバー等に設置した二次元コードを通じて“KANPAI COIN”を配布し、LINE上で特典交換・地図検索・会員グレード特典を実装しています。
 これら「Crypto Beer Punks」「GRANDLINE BREWING」「KANPAI PASS」の3プロジェクトが相互補完的に機能し、コミュニティの形成と主体的に活動するメンバー育成に寄与しています。
 
受け取り完了画面 後半のディスカッションでは、Crypto Beer Punksのメンバーであり「KANPAIPA」の発案者である山﨑亘氏を交え、web3研究会メンバーの有泉がモデレーターとなってお話を伺いました。コミュニティの熱量醸成、自分事化(アイデンティフィケーション)の促進による参加意欲・購買意欲の創出について議論が展開されました。「KANPAIPA」がコミュニティから誕生する過程――発案、投票、デザイン選定、先行試飲、販売――を振り返る中で、コミュニティ・マーケティング成功の要点として、クローズド性、段階的関与、深く狭い対話、数字偏重の回避、さらにはインフルエンサー活用やコラボレーション戦略と、フィルターバブル回避・リアル体験との組み合わせによる顧客LTV向上の重要性が示されました。Web3の本質を「所有の分散化」と捉えたうえで、分散化による熱量希薄化をリアルな体験と自分事化で補完する意義についても強調されました。
 当日は、LINE連携ウォレットにて無料取得できる特別NFTが参加特典として配布され、デジタル所有の体験機会が提供されました。講演後のQ&Aでは、参加者から多くの質問が寄せられ、登壇者には丁寧にご回答いただきました。
 ご講演いただいた漢那氏、山﨑氏、ならびに参加者の皆様に心より感謝申し上げます。
 
(文責:小谷 恵子)

 
Join us

会員情報変更や、領収書発行などが可能。

若手応援割
U24会費無料 &
U29会費半額
member