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第6回フランチャイズ・システム研究報告会レポート「海外のFCモデルの日本適応化プロセス」 |
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テーマ:海外のFCモデルの日本適応化プロセス
日 程:2025年11月8日(土)
14:00-17:30:研究報告会
17:45-19:30:交流会
場 所:拓殖大学 文京キャンパス C館 C305教室
【スケジュール】
13:30- 受付
14:00-14:30 解題:海外からのFCモデル移転研究の意義と課題
川端 基夫(関西学院大学 名誉教授)
14:35-15:35 オーシーペットモービルの日本適応化プロセス
小嶋 千之(株式会社グローバルノーツジャパン 代表コンサルタント)
15:40-16:40 カーブスの日本適応化プロセス
増本 岳(株式会社カーブスホールディングス 代表取締役社長 兼 グループCEO)
16:50-17:30 討論:海外FCモデルの移転問題の核心
増本 岳(同上)、小嶋 千之(同上)、川端 基夫(同上)
17:45-19:30 交流会
【報告会レポート】
まず、川端基夫氏(関西学院大学)から、国際フランチャイジングという研究視角が日本では未成熟であることと、サービス業の国際的なノウハウ移転研究、とくに海外から日本への移転研究が少ないことが指摘された。後者の背景には、実態把握のための情報入手の困難性があることも指摘され、その意味で今回の研究会で移転を行った当事者から話を聞けることの貴重さが確認された。
第1報告者の小嶋千之氏(グローバルノーツジャパン)からは、ペットカー事業のアメリカから日本への移転に関する報告がなされた。そもそも、ペットのケアについては、アメリカではグルーミング(ブラッシング、爪切りなど全身ケア)、日本ではトリミング(カット中心)という大きな違いがある。さらに、アメリカのグルマーは資格制度がなく誰でも参入可能であるが、日本のトリマーは専門的な技術教育を受けて資格を持ったプロフェッショナルであり、技術レベルだけでなく仕事への意識の差も大きいことが指摘された。したがって、その相違を基にした日本型モデルをいかにして構築したのかが詳細に報告された。
第2報告者の増本岳氏(カーブスホールディングス)からは、フィットネス事業のアメリカからの移転に関する報告がなされた。アメリカからは「女性だけ」、「30分フィットネス」という基本コンセプトと、「エクササイズ・プログラム」とが移転されたが、それ以外のマーケティング、サービス、オペレーションなどは日本で独自に開発されたノウハウが使われていることが報告された。また、この日本モデルを海外に移転する取り組みも進行中であり、台湾、欧州、南アフリカなどで展開されている状況も報告された。
両社の報告からは、日本に移転するに際して、ペットのトリマーやフィットネスのトレーナーの働き方を支援する本部側の姿勢と取り組みが重要であることが確認でき、トリマーやトレーナーが、日本へのFCモデルの移転に大きな役割を果たしていることが明らかとなった。
最後のディスカッションでは、川端氏がモデレーターを務め、小嶋氏、増本氏からノウハウ移転で苦労した点などについて、さらに話を聞いた。
アメリカと日本とでは、そもそもサービスを成立させている社会的な制度や、顧客の意識(体づくりに対する意識やペットに対する意識)が大きく異なる。その違いをよく理解したうえで、適応化を図ることの重要性がよく理解できた。
研究会には約30名、研究会後の交流会には20名を超える参加があり議論や交流を深めることができた。

(文責:フランチャイズ・システム研究会リーダー 小本 恵照)

