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第3回マーケティング教育研究報告会レポート「マーケティング人財の採り方」 |
第3回マーケティング教育研究報告会(リアル・オンライン併用開催)> 研究会の詳細はこちら
テーマ:マーケティング人財の採り方
報告者:須賀 友嗣 氏(株式会社U-TEAM 代表取締役)
日 程:2026年1月8日(木)18:30-20:00
場 所:中部生産性本部セミナールームおよびZoom使用によるオンライン開催
共 催:中部マーケティング協会
【プロフィール】
須賀 友嗣 氏
株式会社リクルート入社後、HR領域を7年間経験したのちに進学事業領域に異動以来、大学の学生募集支援を中心に営業・マネジメント・非常勤講師などを経験。関西・東海地区を中心に200校近くの大学との関わりと経験を活かして2016年に株式会社U-TEAM。
現在は大学で学生募集支援・教学支援・キャリア支援を実施。
【報告会レポート】
報告会は労働力環境の現状と変化について、人口動態や進学率、離職率、AIの進展などのデータを踏まえ、昨今の新卒・中途採用市場の動向について詳細に説明することから始まった。その中で確定的に想定されるのは今後明らかに労働力が不足するということであり、「人材不足倒産」のような悲惨な事態が今後確実に増えていくだろうという話が印象的だった。特に、業種・職種あるいは都道府県別に見た時にこの傾向は更に顕著になると考えられることから、採用問題は避けて通れない話だという認識がフロアとも共有できた。
労働力問題を解決する方策として主に言われているのは「徹底的な機械化・自動化」「ワーキッシュアクト」「シニアの小さな活動」「ムダ改革」の4つだと言われているが、たとえシニアや女性を活用し、外国人労働力を受けるにせよ、新卒採用についていうと獲得競争は激しさを増すばかりであり、採用力が企業の競争力を左右する時代になっていることを多様なデータに基づき論理的に話しておられた。また、これまでの議論には、「質」の観点が欠けているというのが須賀さんの主張であり、量だけではなく質を求めた採用・人財活用こそが大切な問題だと話された。

そのうえで、質の高い採用をするにはどうすればいいのかという観点で議論を進め、単なる人数達成ではない質の高い採用のあり方について話題が広がった。そのための方策として「ナビゲーション型」「新卒紹介」「スカウト型」「SNS活用」「口コミ」などが一般的な中、新卒・中途どちらの採用においても被採用者へのアプローチがますます多様になってきている現状について詳しく説明下さった。その中でも「デジタルコミュニケーション」と「リアルコミュニケーション」のバランスをいかにはかるかが一つのポイントになることが強調された。


須賀さんの講演の中には採用側の話だけでなく、大学・学生や転職者のリアルな実情がまざまざと話されていたため、参加者の皆さんからは「実感として感じていたものが裏付けられた」、「何となく感じていたことをズバッと指摘されてハッとした」、「次年度からの採用に活かせるヒントが得られた」などといった感想が寄せられた。
更に、近年の大学生の特徴と就職観について二次データをもとに解説なされ、企業側がそれにいかに合わせる必要があるのか、はたまた、企業側が譲ってはいけない部分がどこなのかについて語られた。中でも「やりたいことが見つからない」「情報は勝手に入ってくるもの」「目の前の人の発言を鵜呑みにする」といった近年の学生の特徴にいかに対応するかについて、いくつかの事例をもとに話され、入社後の「リアリティショック(聞いていた話や思っていたことと現実との差)」の解消を解決するには採用する側とされる側のコミュニケーション濃度を高めるしかなく、しかしながら、その濃度を高めることそのものが難しくなっている状況について説明された。

講演の最後には、「主体性を育む」をテーマに須賀さんのご出身のリクルートの事例を話され、採用者をいかに育てるかについて論じられた。中でも「研修をすればするほど主体性が失われる」というジレンマには、フロアの皆さんが当事者として多くのことを感じておられるようだった。
(文責:中部マーケティング協会 古池 政裕)

