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研究報告会レポート

第7回フランチャイズ・システム研究報告会レポート「フランチャイズと地方創生(その2)― 「やきとり大吉」での地方創生の取り組み ―」

第7回フランチャイズ・システム研究報告会(オンライン)> 研究会の詳細はこちら
 
テーマ:フランチャイズと地方創生(その2)― 「やきとり大吉」での地方創生の取り組み ―
日 程:2026年1月29日(木)19:00-20:30
場 所:Google Meetによるオンライン開催
 
【スケジュール】
19:00-19:30:企画運営メンバーからの報告
 司会:山岡 雄己(大阪国際大学 経営経済学部 教授)
19:30-20:30:やきとり大吉での地方創生の取り組み
 報告:宇野 毅(株式会社ダイキチシステム 取締役)
 
【報告会レポート】
1. 企画運営メンバーからの報告
 山岡雄己(同上)が司会となり、企画運営メンバーからクラウドファンディング成立(2025年7月)後の半年間の調査の進捗についての報告を求め、各メンバーが報告を行った。報告者および報告内容の詳細は別紙のとおりである。
> 報告内容の詳細はこちら
 
2. やきとり大吉での地方創生の取り組み
 宇野毅(同上)より、やきとり大吉における地方創生の取り組みについて報告がなされた。焼鳥フランチャイズ「やきとり大吉」を展開する株式会社ダイキチシステムが新たに募集開始した「地方リース型店舗」による、地域創生におけるフランチャイズの可能性を検討された。
 ダイキチシステムは創業48年、国内外約500店舗を有し、「起業の夢を後押しする」ことをミッションとして、地域分散型の店舗展開を進めてきた。「やきとり大吉」のフランチャイズモデルの特徴は、店主自身が主体的に運営に関与する生業型経営にある。チェーンとしての標準化と個店裁量を両立させることで、店舗の8割以上が10年以上継続する高い存続率を実現している。加盟者の過半は飲食未経験者であるが、3か月間の実践的研修と月額固定制ロイヤリティにより、経営の不確実性を低減している点が特徴である。
 近年、ダイキチシステムは地方出店を促進する施策として「地元でリース方式」を導入した。本部が用意した店舗を借り受けることで、約500万円という低投資で希望地域における開業を可能とする仕組みであり、移住希望者にとって障壁となりやすい資金面の課題を軽減するものである。このモデルは、店舗経営を通じて地域内での雇用創出と人的ネットワーク形成を同時に実現し、移住定着を支援する点に特徴がある。さらに地方出店の成功要件として、①初期費用・家賃の抑制、②地域定住意欲を有する運営者の選定、③地産地消や独自メニュー導入を可能とする裁量付与、④地元酒販店との連携による物流合理化、⑤営業時間等の契約条件の柔軟化、⑥少人数運営を前提とした省力化モデルの構築が提示された。これらの施策により、フランチャイズは地域における飲食提供機能にとどまらず、生活インフラおよびコミュニティ拠点としての役割を担い得る可能性があることが示された。
 
講演の様子
 
(文責:山岡 雄己)

 
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