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研究報告会レポート

第16回インダストリー・イノベーション時代のブランディング研究報告会レポート「CES2026に見るインダストリーイノベーションの様相」

第16回インダストリー・イノベーション時代のブランディング研究報告会(オンライン)> 研究会の詳細はこちら
 
テーマ:CES2026に見るインダストリーイノベーションの様相
報 告:3つの観点からのCES2026 “AI Everywhere, for Everyone -and Beyond”
    朝岡 崇史(株式会社ディライトデザイン 代表取締役 / 法政大学 客員教授)
議 論:CES2026キーノートスピーチからのKey Transition
    ファシリテーター:森 一彦(京都先端科学大学 教授)
日 程:2026年2月20日(金)19:00-21:00
場 所:Zoomによるオンライン開催
 
【報告会レポート】
 「インダストリーイノベーション時代のブランディング研究会」では、イノベーションが個々の企業レベルだけでなく、業界や産業を越境して影響し合い連鎖する様相を「インダストリー・イノベーション」と呼称し、先端テクノロジーやサステナビリティなどからのTransition(変容的移行)するこの様相からブランディングの可能性を捉えようとしている。その実験的な「場」としてCESを定点観測し、そこから将来への展望を毎年、読み取っている。CESとは、 全米民生技術協会(Consumer Technology Association)主催による、毎年1月初旬に行われる世界最大規模の最先端テクノロジーイベントであり、2026年では、世界160カ国より、14万8千人もの参加者を集め、特にAIを中心として様々なプレゼンテーションが展開された。
 
報告)「3つの観点からCESの10年の振り返り」
 近年、CESの基調講演では、テクノロジーナラティブ(世界観の提示)→バリュープロポジション(価値提案)→戦略的Offering(エコシステム参画への呼びかけ)という3つの観点でプレゼンテーションがなされている。2026年では“AI Everywhere, for Everyone”という共通の世界観が最先端テック企業各社から打ち出され、AIが現実世界へ実装される過程で企業のビジネスモデルや従業員の働き方が大きく変わっていく様が具体的に情報発信された。加えてCES2026の場では、“and Beyond”の動向としてAIが単に計算や表現のツールから思考への基盤へとその役割が高まるだけでなく、推論能力を持ち、シミュレーションを介して物理的世界の法則を理解する「フィジカルAI」へと進化して現実世界とインテリジェントに相互作用する様相が大きなテーマとなっていた。エヌビディアが提唱する「世界基盤モデル」(World Foundation Model:WFM)に基づき、AIが物理世界の構造・因果関係・時間変化を学習し、「この世界で何が起きているのか」「次に何が起きうるのか」を自律的に理解・予測することが期待されるとともに、人型ロボットの現場実装・完全自動運転・工場/倉庫の自動オペレーションなどは別々の独立した市場ではなく、WFMに繋がった同じタイプの実態世界であることが示されたと受け取れる。
 
 朝岡報告の後、エヌビディアのジェンスン・ファンCEOの「フィジカルAI」を中心とする「プラットフォーム・フォーム」での5つの層での構成について、ファシリテーターの森からフレームワークが提示され、日本企業は今後、「フィジカルAI」市場においてどのように「勝ち筋」掴むべきかをめぐり議論が展開された。
 
講演の様子
 
(文責:森 一彦)

 
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