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第8回フランチャイズ・システム研究報告会レポート「大阪王将によるフランチャイズ・システムを通じた地方創生」 |
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テーマ:大阪王将によるフランチャイズ・システムを通じた地方創生
司 会:神田 孝(弁護士法人心斎橋パートナーズ 代表社員弁護士)
報 告:松本 吉浩 氏(株式会社イートアンドホールディングス)
佐藤 浩司 氏(株式会社イートアンドフーズ)
廣谷 光彦(株式会社アールベイカー)
日 程:2026年3月27日(金)19:00-20:30
場 所:Google Meetによるオンライン開催
【報告会レポート】
1. 企画運営メンバーからの報告
神田孝(同上)から、前回の報告会のあと三重県を中心に展開するメガジーにインタビューを行った旨の報告があった。今後も、大手FC本部やメガジーに対するインタビューを行う予定であることが報告された。
2. イートアンドのフランチャイズ・システムを通じた地方創生への取り組み
- イートアンドグループの主力商品である「大阪王将 羽根つき餃子」は、日本の冷凍餃子市場においてシェアNo.1を誇る。特に同社関連会社の株式会社イートアンドフーズはわが国の冷凍餃子における売上シェア35%以上を誇り売上首位を維持している。
こうした売上高を背景に。同グループは、特定の産地と直接契約を結ぶことで、高品質で安全な食材を確保するとともに、生産者に安定した販路と収入を提供している。特に九州新工場は100㎞圏内に主要産地・加工地を確保することで、地域の農畜産振興に貢献し、さらに地域の雇用を創出している。 - 外食事業として「大阪王将」は全国に展開し、その多くをフランチャイズ方式で運営している。同社のフランチャイズは、ボランタリーチェーンとの中間的な形態であり、各オーナーの創造性や独自性が重視した「NORENチャイズ」と呼ばれるものである。そのため店舗デザインも立地に応じた独自のデザインを採用している。また、地域密着型の店舗運営を重視しており、地域の食材を活用したメニュー開発や地元企業との協業など、地域と共に成長する姿勢を明確にしている。
- 同グループのR Bakerは、米粉を使ったパンを主力商品としたフランチャイズチェーンである。同社の製品は冷凍生地、焼成済み冷凍パンを特色としており、設備や労働時間の短縮が可能であるため、労働人口の少ない地方都市でも効率的な運営が可能である。また、地域の食材を積極的に活用し、地域特性の高い商品を開発している。さらにBakerの店舗は地域コミュニティの交流拠点としての機能も持ち、地域住民が集う場を提供することで、地域のにぎわい創出に寄与している。イートアンドグループの外食事業の中でも、地域密着型のブランドとして地方創生に大きく貢献している点に特徴がある。
- このように同社グループは、フランチャイズ・システムを単なる店舗拡大の手段ではなく、地域社会との共生を深めるためのプラットフォームとして活用している。

(文責:神田 孝)

