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第9回地域創生マーケティング研究報告会レポート「SDGs時代の消費者行動」 |
第9回地域創生マーケティング研究報告会(リアル・オンライン併用開催)> 研究会の詳細はこちら
テーマ:SDGs時代の消費者行動
日 程:2026年1月25日(日)10:30-12:00
場 所:関西大学梅田キャンパスおよびZoomによるオンライン開催
【報告会レポート】
今回の研究会では、SDGs時代における消費者行動に焦点を当て、企業のSDGs活動に対する消費者評価や、倫理的消費の概念整理について報告がありました。30名ほどの対面・オンライン参加者があり、2つの報告の後ディスカッションを行いました。
1. 報告要旨:「企業のSDGs活動に対する消費者の評価」
大田 謙一郎 氏(長崎県立大学 准教授)
本報告では、SDGsをめぐる現状と企業活動における位置づけを整理した上で、企業のSDGs活動に対する消費者の評価について、実証的な分析結果が示された。具体的には、「SDGs適合イメージ度」および「SDGs活動イメージ度」といった観点から、それぞれの類型における消費者の態度(ブランドイメージ、好意度、利用意向等)の違いを比較検証した。分析の結果、SDGsへの取り組みは単に実施しているか否かではなく、消費者にどのように認識されているかが企業評価に影響することが示唆された。
2. 報告要旨:「倫理的消費とは何か」
田中 洋 氏(中央大学 名誉教授)
本報告では、SDGsの浸透を背景に関心が高まる「倫理的消費」について、その概念整理と理論的枠組みの提示がなされた。倫理的消費を二つの軸によって類型化する試みが提示され、それぞれの類型が持つ特徴と、SDGsとの関係性について整理が行われた。
SDGs時代における消費者行動は、単なる機能的価値の選択にとどまらず、社会的・倫理的価値を含む多面的な意思決定へと拡張していることが改めて確認された。このような具体的な倫理的消費行動の理解は、今後のSDGsとの関係性を捉える新たな視点が提示された。
【研究会を終えて】
本研究会は、「SDGs時代の消費者行動」をテーマに開催され、対面・オンラインとあわせて30名ほどに参加していただき、活発な議論が展開されました。両報告を通じて、SDGs時代における消費者行動は、社会的・倫理的価値を含む多面的な意思決定へと拡張していることが改めて確認されました。質疑応答においても、企業の取り組みと消費者意識のギャップや、倫理的消費の実践可能性などについて活発な議論がなされ、本テーマへの関心の高さがうかがえました。
本研究会を通じて、SDGsと消費者行動をめぐる理論的・実証的課題が共有されるとともに、今後の研究および実務に向けた重要な示唆が得られたものといえる。ご参加いただいた皆様に、心より感謝申し上げます。
なお、本報告の内容は2026年3月出版の『地域創生マーケティングとSDGs』(中央経済社)での内容を含んでおり、ぜひ本書を手に取って読んで頂ければと思います。本書は本研究会の研究成果として出版されたものです。引き続き本研究会に関心をお寄せいただき、ご参加いただければと思います。

当日参加の研究会企画運営メンバーと関西大学梅田キャンンパスにて撮影
(文責:山口 夕妃子)

