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研究報告会レポート

第15回フードビジネス・イノベーション研究報告会レポート「マーケティング視点のアグリビジネス・トランスフォーメーション:食と農の再定義」

第15回フードビジネス・イノベーション研究報告会(オンライン)> 研究会の詳細はこちら
 
テーマ:マーケティング視点のアグリビジネス・トランスフォーメーション:食と農の再定義
日 程:2026年3月5日(木)18:30-20:00
場 所:Zoomによるオンライン開催
 
【報告会レポート】
 第15回研究報告会は、2026年3月5日に、オンラインにて、アールイー株式会社代表取締役の大慈弥晶土(おおじみまさと)さんに「農業と食の持続的な産業モデルを共創する-既存資源の利活用と新たな価値の創造-」というタイトルで会社の活動をご紹介いただきました。
 大慈弥さんは、リクルート出身で、約20年間、食と農の分野で活動してきた経歴を有しており、現在、アールイー株式会社を経営しています。同社は、2019年に本格的にスタートし、食と農の分野で、コンサルティング、プロデュース、マッチング、データ活用、生成AIなど、多彩なアプローチで事業を展開しています。
 
沿革
 
 その事業の中核となっているのが、大手企業の食分野への新規参入の支援です。大手企業は、潤沢な資源を有しているものの、食分野へ参入しようとしても、適切な人材不足、組織の縦割り構造、即決能力の欠如などの理由により、なかなか上手くいかず、3年赤字が続くと撤退を余儀なくされるケースが多いという課題を抱えています。
 
 アールイー株式会社は、食分野への新規参入を求める企業の特徴を活かし、適切な支援を包括的に提供することで、事業の持続可能性を実現しています。大慈弥さんからは、その一例として、航空会社が地方創生プロジェクトとして商品を開発し自社ショップで販売する事業や、JRグループによる地方の食材発掘イベントなどを紹介いただきました。
 
 その一方で、アールイー株式会社は、全国油脂事業協同組合らと連携し、家庭で破棄される食用油のリサイクル事業を行っています。使用済みの食用油のリサイクルは、近年、航空燃料や船舶燃料、鉄道燃料、建設重機燃料として注目されており、単に廃油の回収のみならず、油の品質分析や、自治体へのSDGs活動報告、トレーサビリティ・システムの構築など、食産業の動脈事業だけでなく、静脈事業に着手し、その見える化や収益化を目指すなど、ユニークな活動を展開しています。
 
 講演後の質疑応答では、企業が食分野に参入する際に、生産以上に販路の確保(販売)が重要なことや、事業の定着までに5~10年ほどかかり長期的展望が必要となることを指摘しました。また、リクルートでの情報仲介事業の経験や、金融機関でのビジネス判断力の研鑽が、企業の食分野への新規参入支援に役立っていると述べられました。
 
【研究報告会を終えて】
 今回は、本研究報告会の企画者である亜細亜大学の伊藤匡美先生とファシリテーターの小林が、アールイー株式会社のオフィスにおじゃまし、大慈弥さんの講演と対談の様子をオンラインで配信するという方法で行いました。また、オンラインでは多くの方に視聴いただき、非常に有意義な研究会となりました。ありがとうございました。
 
 なお、フードビジネス・イノベーション研究会では、一緒に研究会を盛り上げてくれる仲間(企画運営メンバー&報告希望者)を募集しております。気軽に小林(t.kobayashi[at]omu.ac.jp)までご連絡ください。お待ちしております。
* [at] を @ に置き換えて送信してください。

 
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