リサーチプロジェクト
研究報告会の案内

リサーチプロジェクト第26回<地域活性化マーケティング研究会>

【研究報告会】
第26回<地域活性化マーケティング研究報告会>(東京)
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*学会員のみ参加いただけます。入会後、お申込みください。
 
テーマ:フードツーリズムにおける物語経験
報告者:青木 洋高 氏(文教大学 国際学部 国際観光学科 専任講師)
 
 地域の「食」や「食文化」に触れるフードツーリズムは、地域主体のツーリズムとして注目されている。また増大する訪日外国人旅行者においても、日本の「食」や「食文化」への関心が高いことは、各種調査などでも明らかになっている。「食」は地域の歴史、文化、風土などとも密接に結びついているため、地域ごとの独自性が発揮しやすいという特徴がある。
 一方で、従前のフードツーリズム研究の枠組みでは、旅行者にとっても地域の事業者にとっても、「食」は消費の対象として位置づけられており、旅行者が「食」を通して地域を理解し、愛着や関心を高めるという視点での検討はされてこなかった。報告者は、「食」を消費の対象として終わらせるのではなく、付帯する地域の物語にアクセスするための理論的枠組みとして「フードツーリズムにおける物語経験の展開プロセス」を提示した。ここでは、フードツーリズムにおいて、「食」がメディアになり、一方的な語りによるモノローグレベルの物語経験から、対話と共創によるダイアローグレベルの物語経験となることで、ナラティヴとしてストーリーが共創され、さらに再構築されるということを明らかにした。
 フードツーリズムは、生産者を含めた多様なアクターとの関わりのなかで成立している。経済的な側面のみならず、旅行者と地域のアクターとのコミュニケーションの創出、一過性ではない旅行需要の創造の観点から、旅行者が「食」をきっかけに地域とどのような関係性を構築するか、という点で検討を行う。
 
【プロフィール】
青木 洋高 氏青木 洋高 氏
1980年神奈川県横浜市生まれ。2002年株式会社ジェイティービーに入社、出版事業局(現在は株式会社JTBパブリッシング)にて、『JTB時刻表』、旅行情報誌『るるぶ』などの編集・広告業務を経験した後、自治体プロモーションを担当。新規事業として飲食店をメディアと位置付けた『るるぶキッチン』を立ち上げ。「食」を通して地域の魅力を最大化する「食マーケティング事業」の責任者として、食のブランド化、特産品開発に関する事業を手がける。2023年9月北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院修了、博士(観光学)。2024年から現職。
 
【日時】
2024年6月22日(土)17:00-18:30
 
【場所】
青山学院大学 青山キャンパス 17号館8階 大学院国際マネジメント研究科
「青山ビジネススクール(ABS)」17808教室
住所:東京都渋谷区渋谷4-4-25 >MAP
*JR山手線、東急線、京王井の頭線「渋谷駅」宮益坂方面の出口より徒歩約10分
 地下鉄「表参道駅」B1出口より徒歩約5分
 
【参加費】
1,000円
 
【定員】
先着20名
 
【応募締切】
2024年6月20日(木)
 
【注意事項】
*報告会は定員制であり、追加募集などの処理が煩雑になるため、キャンセルができないことをご了解ください。
*当日は、サイト掲載のため会場の様子を撮影予定です。問題のある方は、企画運営メンバーにお申し出ください。
 
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