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研究報告会レポート

第12回地域活性化マーケティング研究報告会レポート「釜石における6次化事業開発と官民連携の取り組み」

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テーマ:「釜石における6次化事業開発と官民連携の取り組み」
報告者:株式会社パソナ ソーシャルイノベーション部 プロデューサー、一般社団法人HUB三陸 理事、(元・KAMAROQ株式会社代表取締役社長) 中村 博充 氏
日 程:2017年11月27日(月)19:00-21:00
場 所:青山学院大学 青山キャンパス17号館3階 17306教室

 

【報告会レポート】
 中村氏は、東日本大震災以降、岩手県釜石市に入り、復興まちづくり組織「釜援隊」の設立とマネジメントを担当するとともに、地域の行政や民間企業と連携し地域資源を束ねながら水産・加工などの6次産業化を推進し、海産物を活かした地域ブランド「釜石 海まん」などの開発に取り組んで成果を上げました。釜石市は地域行政と民間企業・団体の官民連携の構図も他の復興途上の都市とは違いユニークで注目されています。
 本報告では、中村氏から、釜石の地域資源と復興進捗の概要が説明され、官民連携の全体のしくみの特徴、そして市民ガイドによる暮らし体験やAirbnb社と連携した民泊(体験型観光)、起業プラットフォーム、高校生向けキャリア教育、市民のコミュニティ形成、釜援隊の地域コーディネートなどの取り組み事例が紹介されました。
 またKAMAROQ(カマロック)株式会社の取り組みの経緯、「釜石海まん」などの開発、釜石六次化研究会の活動などが詳しく報告されました。

 
【報告会を終えて】
 釜石での地域活性化は、地域のそのものの人口が減少する中で、地域と関わる外部からの「つながり人口」を増やすことに着眼し、また阪神淡路大震災や中越沖地震などの復興事例なども丹念に研究し踏まえた上で、課題やチャレンジを外部に伝えながら、外部を呼び込み、多様なセクターを巻き込む方法を仕組みとして確立できた点が評価できると思います。
 またそうした地元×外部のコミュニティを形成したあと、専門分野が違う者同士がアイディアを出しあい、当地を押し上げる取り組みが複数生まれ、重なりながら効果を上げています。例えば、地域資源の中でも「未利用資源」に着眼し、「海まん」に加え「釜石三陸焼きウニと海の幸リゾット」など商品開発が継続され、大手百貨店の髙島屋の2017年歳暮ギフト商品化に至るなど、中村氏をはじめとするメンバーのコーディネート機能の発揮によって地域価値の創造・伝達・提供(地域活性化のマーケティング)が着々と実現していることがよく理解できました。
 
中村氏による取り組み事例報告 研究報告会会場でのディスカッション風景
写真左より、中村氏による取り組み事例報告、研究報告会会場でのディスカッション風景
 
(プロジェクトリーダー:宮副 謙司)

 
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