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研究報告会レポート

第16回地域活性化マーケティング研究報告会レポート「祭りがもたらす協働と地域活性化-ダイドードリンコ「日本の祭り」の取組みから」

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テーマ:「祭りがもたらす協働と地域活性化-ダイドードリンコ「日本の祭り」の取組みから」
報告者:苦田 秀雄 氏(NPO法人日本の祭りネットワーク副理事長)
    加藤 正明 氏(NPO法人日本の祭りネットワーク理事・事務局長)
日 程:2019年2月20日(水)19:00-21:00
場 所: 立命館大学 大阪梅田キャンパス第2演習室

 

【報告会レポート】
 ダイドードリンコの「日本の祭り」プログラムは、全国の祭りを地元の自治体や団体等と協力してローカル番組を制作し、地方局や東京メトロポリタンテレビ、BS12トゥエルビで全国に放送している。またウェブサイトや新聞、雑誌、ラジオなどのメディアを通じても提供している。地域にとっては芸能文化の保全や観光客誘致にもなり、ひいては地域の活性化となる取り組みである。 
 本研究報告会では、まず苦田氏からこの取り組みの企画と運営、特に広告主、広告会社、媒体社、行政、地域の祭りに関わる人々をつなぐ仕掛けづくりの経緯とその活性化の手法(すべてがうまくゆく6つのチカラ)について語られた。加藤氏からは、CSVの概念の整理とダイドードリンコのこの取り組みの意味付けが説明された。さらに、ダイドードリンコ株式会社の高山氏(日本の祭り専任推進役)から、この取り組みの同社における営業面での具体的な効果についても補足された。
 後半は参加者全員から質問及び感想を述べ合う時間となり、予定時間をかなりオーバーする盛り上がりとなった。
 

左より、苦田秀雄氏(NPO法人日本の祭りネットワーク副理事長)、加藤正明氏(NPO法人日本の祭りネットワーク理事・事務局長)
 

左より、立命館大学の小菅准教授(左)と高山明氏(ダイドードリンコ株式会社 日本の祭り専任推進役)(右)、会場の様子
 
【報告会を終えて】
 「ダイドードリンコ日本の祭り」は、単なる企業キャンペーンではなく社会性と営業効果を両立させた「CSV」の取り組みであることが理解できた。また2002年から現在に至るまで長く継続され、全国津々浦々、累計417件の祭りを支援しているという熱く長い取り組みの背景には、ご報告者の方々のような推進役の熱意があってこそ、と感じた。そしてそのメンバーが様々なステークホルダーを引き込み、いい意味で切磋琢磨しながら進めていく仕組みも素晴らしい。地域活性化はある意味、差別化と競争意識からなるものであると再認識した。

 
(プロジェクトリーダー:宮副 謙司)

 
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